暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-G最終侵攻〜Battle of the north. another side 1〜
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
†††Sideヴィヴィオ†††

今日は週で1回訪れるトレーニング休みの日。今なお捕まってない最後の大隊のメンバー、キュンナさんとグレゴール、真正ベルカ融合騎のエーアストに狙われてるわたしは、わたしを預かってくれているフライハイト邸で大人しく過ごすべきなんだろうけど・・・。

――皆さん、せっかくの学院やトレーニングが休みなのですし、外出しても構いませんよ?――

――護衛は私とオットー、セイン姉様が請け負います――

――カリムとシスターシャッハから、今日1日ヴィヴィオ達に付いてるように言われてるし、どこでもお供するよ? 天気も良いし勿体ないじゃん?――

オットーとディードとセインがそう言ってくれたから、わたしとコロナとリオとアインハルトさんとイクスは、トレーニングウェアを新調するべく専門店にバスで向かってる途中。で、護衛のオットー達は、バスの後方から車で付いて来てくれてる。護衛だからと言って四六時中一緒だとわたし達が大変だろうからってことと、無関係なお客さんが乗る公共交通機関を襲うわけがないっていう理由からだ。

「なんか思っていた以上に物々しいね、教会本部への封鎖線」

「改修工事だっけ?」

「業者さんじゃなくて教会の人が立っているんだね」

今日1日だけ聖王教会本部に続く道路をすべて封鎖されるみたいなんだけど、道路を塞ぐ魔導バリケードの前に立ってるのは、本部内で何度も見かけたことのある神父さんだったりシスターさんだったりする。服装は神父服や修道服じゃなくて作業服だけど。格好を偽ってまで封鎖するなんて、ただの工事じゃないことはわたしでも判る。

「イクスさんは何か聞いてはいないのですか?」

「はい、特には。母様や父様からも伺っていません。ただ、近寄ってはいけないとだけ釘を刺されました」

そんな封鎖線を眺めながら、不思議だね〜ってお喋り。次の話題は「フォルセティ、やっぱり来なかった」ってわたしがしょんぼりしながら零したことから始まった。

「フォルセティ、最近はわたし達の買い物に付き合わなくなった・・・」

「うん。中等部に入ってからだっけ」

「でも付き合ってくれなくなったのって、服の買い物の時だけだよ」

「買い物に行くって話をしたら、僕も付いていくよって言ってたけど、トレーニングウェアを新しく買いに行くって言った瞬間にいってらっしゃいだったもんね」

「・・・やっぱり、毎年の学院祭で女装させてたのがダメだったんじゃないかな・・・?」

コロナがポツリと零した言葉に、実行犯たるわたしとコロナとリオはだんまり。毎年ある学院祭の出し物には、そのクラスだからこその目玉っていうものが必要だ。すごい有名人なルシルさんやはやてさんの子どもで、ルシルさんと同じ美人ってことになれば女装が
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ