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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第4話 訪日!日本世界との邂逅!!
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りに衆愚政治に陥っているようにしか見えない。せっかく長く誇れる歴史を持っているのに…と思わざるを得なかった。



これだけならまだ『ああ、残念』で済む。それに彼自身、ダメージは喰らったがこれ位ならまだ想像の範囲内ではあった。しかし、日本の外…つまり、外国に至ってはもはや地獄の様相をしていた。
 

アメリカは人種問題に苦しみ、1%の富裕層が99%の貧困層が国家の富を独占する状況が続いている。こんな国が日本世界で『超大国』を自称しているのだから呆れて言葉も出なかった。


中国は未だに社会主義国であり、少数民族を弾圧しながら、太平洋進出を目論んでいる。
ソ連の成れの果てであるロシア連邦はクリミアを併合して旧ロシア帝国復活を虎視眈々と計画している。
これらの国の対応は『帝国主義の再来』といっても過言ではない。

さらに中東ではテロ組織が台頭し、ほぼ全土が混乱。テロ組織の中には国家を自称するものもあり、アメリカやヨーロッパ諸国と対立。アフリカは紛争と民族対立に身を投じているせいで、未だに貧困状態にあるそうだ。



日本国は平和ボケの衆愚政治、アメリカは人種差別に格差、中露は弾圧に帝国主義、中東・アフリカは内戦やテロ………。
これらだけでも日本世界の闇はまだほんの表面上のことに過ぎないのだという。


知れば知るほど恐ろしかった。日本世界の人々はこんな世界で暮らしていて、何も感じないのだろうか。
ショッカーが無ければ、自分達の世界も少し違えばこんな風に狂ってしまっていたかもしれないと思うと恐ろしさで身震いが止まらなかった。


だがそれも少し前…いわば過去の話。今の千堂は打ち合わせの時並に、或いはそれ以上に対日外交に躍起になっていた。
日本世界の実情を知ったことが千堂の正義感に火をつけたのだ。そしてそれが武者震いとなって身体に現れていた。


「流石は大役を任されているだけはあるな。期待しているぞ。さあ、そろそろ時間だ。行くぞ」


ブラック将軍はそう言うと門を潜った。千堂ら他のメンバーも彼に続くように門を潜った。門を潜った先にあるのは当然、オ・ンドゥルゴ基地。 


基地の中には既に日本側が用意した黒塗りの車が停車していた。予め、基地内への進入を許可していたのだろう。その奥ではゾル大佐が無言でこちらをジッと見ている。「諸君らの健闘を祈る」、まるでそう言っているようだった。
 

千堂は静かに敬礼をすると車の後部座席に乗り込んだ。一方、ブラック将軍はゾル大佐を一瞥すらすること無く車に乗り込んだ。大幹部を無視するような真似をできるのは自身もまた、大幹部だからだろう。千堂は自分には決してできないブラック将軍の行動に頭を下げるしかなかった。


車が発車し、やがて数十キロほど走ると自衛
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