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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜連合の思惑〜前篇
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スを目にした周囲の軍人達が驚いている中ヴァンダイク元帥は思わず絶句し、レリウス中佐は驚きの声を上げた。一方ペルソアティスは口に膨大なエネルギーを溜め込んでいた!

「!!いかん!早急に竜と思われし生物の射線上の側面に退避せよ!当然他の飛行艇や地上の部隊にもだ!」

「イ、イエス・コマンダー!!」

逸早く我に返ったヴァンダイク元帥はペルソアティスの行動を見るとすぐに新たな指示を出した。しかし時すでに遅く、ペルソアティスは口から高純粋魔力が込められたエネルギーを地上を進軍している帝国正規軍目掛けて解き放った!

「――――――!!」

”ペルソアティス”が放ったエネルギー波の威力はあまりにも凄まじく、地上の軍人達の悲鳴や破壊される機甲兵や戦車の爆発や破壊音をも掻き消して地上部隊の一部を塵すらも残さず消滅させ、地上部隊の一部が消滅した後は巨大なクレーターができていた!



「バ、バカな………」

「地上部隊の一部がしょ、”消滅”………」

「ま、まさかあの竜もかつてのクロスベル独立国が運用していた例の”神機”の類なのか……!?」

「―――沈まれ!直ちに地上部隊の被害状況の確認を!」

「イ、イエス・コマンダー!」

ペルソアティスの圧倒的な攻撃に放心した後我に返った軍人達は混乱し、その様子を見たヴァンダイク元帥は一喝して沈めた後新たな指示を出した。

「げ、元帥閣下……やはりあの竜らしき生物は連合が関係しているのでしょうか……?」

「状況を考えると間違いなくそうじゃろうな……問題はアレが一体だけかどうかじゃな……空挺部隊、全火力をもってあの竜らしき生物を撃墜せ――――――」

恐怖の表情を浮かべたレリウス中佐の疑問に対して重々しい様子を纏って答えたヴァンダイク元帥は厳しい表情を浮かべた後空挺部隊に新たな指示を出そうとしたが、その時ソナーに新たな反応があった。

「ほ、報告!ソナーに新たな反応あり!なお新たに反応があった機体の大きさは約45アージュの模様!」

「約45アージュ……”カレイジャス”とほぼ同じ大きさのようじゃが……―――――!まさか……!?すぐにそちらも映像に出してくれ!」

「了解!」

新たな報告を聞いて考え込んだヴァンダイク元帥はすぐに心当たりを思い出して血相を変えると指示を出し、ヴァンダイク元帥の指示を受けた軍人が端末を操作すると映像にレヴォリューションが映った!



「なっ!?は、”灰色のカレイジャス”……!?」

「報告にあったメンフィル帝国が開発したと思われるリベールの”アルセイユ”、アルノール皇家の”カレイジャス”の姉妹艇らしき高速飛行艇か……!という事はやはりあの竜らしき生物は連合―――――いや、メンフィルが保有している兵器の類か……
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