暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と不思議な蛸
第三幕その五

[8]前話 [2]次話
「あの生きものが一番有名だね」
「ダイオウグソクムシだね」
「あの深海生物ね」
「八条学園の水族館にもいるけれど」
「本当に何も食べない」
「凄い生きものだね」
「僕達は三食しっかり食べないと駄目だけれど」
 それでもと言う先生でした。
「あの生きものはね」
「違うからね」
「何年も食べていないとかね」
「どうして生きられたのかな」
「この水族館のダイオウグソクムシ死んだけれど」
「餓死じゃなかったっていうし」
「何年も食べなかったのに」
 それでもというのです。
「そうじゃないって」
「どうして生きていたの?」
「何年もなんて」
「こんなこと有り得ないのに」
「何でそうなったのかしら」
「僕もわからないよ、学園の彼ともお話したけれどね」
 そのダイオウグソクムシ自身とです。
「それでもね」
「わからなかったよね」
「どうしてそうなのか」
「何で何年も食べないのか」
「それで平気なのか」
「本当にね、そしてそのダイオウグソクムシがね」 
 まさにというのです。
「今はこの水族館で一番有名だね」
「何か代名詞になってない?」
「この水族館の」
「よく言われるし」
「ラッコやスナメリよりも」
「ゴマフアザラシよりも」
「形も面白いしグッズにしやすいし」
 このこともあってというのです。
「有名になってるね」
「そうよね」
「何といっても」
「この水族館の看板はっていうと」
「ダイオウグソクムシね」
「カブトガニよりもね」 
 今皆で観ているこの生きものよりもというのです。
「そうなっているね」
「最早ね」
「カブトガニも不思議だけれど」
「ダイオウグソクムシもかなりだよ」
「やっぱり看板になるかな」
「何年も食べないとなると」
 こうしたお話をしながら次は世界中の亀を集めたコーナーに行きました、すると本当に実に色々な種類の亀達がいます。
 そしてウミガメも観ましたが。
「何かウミガメってね」
「観ていると幸運が得られる様な」
「そんな気分になれるわね」
「不思議とね」
「そうなるね」
「そうだね、亀自体がそうだけれど」
 先生も言います。
「ウミガメはそうした生きものだね」
「じゃあ先生にもだね」
「幸運が訪れるね」
「この鳥羽でも」
「そうなるわね」
「そうなったらいいね、亀はよく日本の神社やお寺のお池にいるけれど」 
 このこともお話するのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ