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雲は遠くて
177章 Dear カール・マルクス さま

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177章 Dear カール・マルクス さま

 2月23日の火曜日の祝日。朝の8時ころ。

 川口信也は、暖かな 陽の入る マンションの部屋で、
宝島社の A4サイズの 宇宙の本をめくったり、
中沢新一 の「愛と 経済の ロゴス」という本をめくったりしてた。

 歌でも作ろうかと考えていたのだ。そしたら、経済学者のカール・マルクスに向けた
手紙のような歌詞が ひらめいた。

 マルクスは、20世紀以降の国際政治や思想に 多大な影響を与えて続けている 巨匠 だ。

 信也は さっそく 音楽機器を使って、1分くらいの 歌を 作った。

 それこそ カール・マルクスに向けて 語るような 歌に仕上がった。

《 簡単に 即興(そっきょう)みたいに、できやったけど、
もしかしたら、歌詞の内容とかは、おれの最高傑作かもしれない。
代表作になるかも知れないなあ 。》

 そう思って、ひとり、苦笑いを浮かべた。

Dear カール・マルクス さま( Dear Karl Marx ) 
作詞・作曲 川口 信也

マルクスさんは 26歳のとき
「 お金 」というタイトルで
「 信頼 」は「 信頼 」とだけ
「 愛 」は「 愛 」とだけ
交換できると 書いてますよね

お金の 力は 友情を 敵対に 変えたり
憎しみを 愛に 変えたり
愛を 憎しみに 変えたり もする
だから 愛の力を 大切にすることが
人間らしさだと 語っていますね

そもそも この大宇宙が
初めに生まれたときは
原子よりも 小さくて
目にも見えなかった という 科学の 説は
愛の力 だけが 信じられると
語っているように ぼくは 思います

マルクスさんも 愛の力を 考えるところから
資本論を スタート したのですね
ぼくたちも いつも 愛の力に ついて 考えながら
自由で 楽しく 幸せな 社会を つくって 行きたいです

☆参考文献☆
<1> 経済学・哲学草稿  マルクス 長谷川宏 訳 光文社 文庫
<2> 愛と 経済の ロゴス 中沢新一 講談社 選書  
<3> 宇宙を知る 宝島社 
<4> 宇宙図 宝島社 
<5>Dear カール・マルクス さま 乙黒一平
 https://youtu.be/ce3hxh9Q2rg   
≪ つづく ≫ --- 177章 おわり ---

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