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MOONDREAMER:第二章〜
第三章 リベン珠
第19話 幻想ロボット対戦外伝 すごいよ! サグメさん3/3
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てくれる者が現れてくれた。だから、サグメはこの勝負を悔いなく行わなければならないのだった。
『勇美さん、この戦い、お互いにしこりが残らないように抜かりなくやりましょう♪』
「そうですね♪」
 こう言葉を交わし合う二人は、互いに気分が高揚してくるのだった。この展開にはサグメの側にいるイシンも乗り気なようである。
 故に鈴仙は思った。「何、この展開?」と。

◇ ◇ ◇

 こうして『何故か』始まってしまった『ロボットバトル』。その先陣を切るのは勇美であった。
 まずは彼女は相棒の騎士用の武器を調達する為に新たな神に呼び掛ける。
「『天津甕星』と『天照大神』の力を受けて今顕現せん!」
 そう神を呼ぶ勇美の口調は、いつもよりもどこか芝居掛かっていた。その理由はすぐに明らかとなるだろう。だが、まずはブラックカイザーに装備を与える事が先決である。
 この呼び掛けにより、黒騎士の右手にはエネルギーの刀身を持つ光の剣が与えられたのである。これで準備は万端だろう。
 そして、その剣を持ったまま黒騎士は敵の人型機械へと突撃していった。すかさず勇美はその攻撃の名前を言う。
「受けてみよ! 一年戦争の光の剣!」
 その言葉を受けて、ブラックカイザーは手に持ったエネルギーの剣を敵機目掛けて振り下ろしたのであった。
 勇美とブラックカイザーの狙いは寸分違わぬ程的確であった。だが、ここでサグメは怯まなかったのである。
『やらせはせんぞ、マインブロッカー!』
 そうサグメが言うと、彼女の操るマインカイザーから先程鈴仙に対応した時のような鋼鉄の機雷が弾き出されたのである。そして、敵の斬撃に合わせてそれを受け止める形で向かっていったのだ。
 続けて、サグメの狙い通り、鋼鉄の機雷は光の剣の剣戟を巧みに受け止めて防いでいた。
「ちいっ……!」
 言って勇美は黒騎士に一旦引く命令を下したのである。そして、主の元に再び戻って来る。
 その後、暫しの沈黙があり、勇美とサグメは互いに見つめ合い、そして笑いあったのだった。
「最高ですね、サグメさん♪」
『ええ、あなたも如何にもロボット使いって感じの台詞回しでノリがいいですね♪』
 このように、両者とも興が乗りすぎていたようであった。
 そんな熱に包まれる二人に対して、温度差があるのは他でもない鈴仙だった。
「勇美さん、ごめんなさい。私はあなた達のノリに着いて行く自身がありませんよ……」
 それを聞いた勇美は、少し脳内の温度が下がるのが分かった。
「あ、ごめんね鈴仙さん、はしゃぎすぎちゃったようで……取り敢えず、鈴仙さんは私のサポートをしてくれればいいですよ」
「さいですか」
 鈴仙は呆れながら、そう投げやりではあるが応えたのである。
「あ、ちなみに次はサグメさんの番ですね」
「そのようです
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