暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
大豪邸
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
部屋の外に向ければ、妙に外部が騒がしい。

「ねえ、リゼちゃん」
「それにこれは……ん? どうした?」

 可奈美の言葉に、リゼも口を閉じる。
 ピンクの眼帯ウサギ人形をぎゅっと抱きしめながら、可奈美は尋ねた。

「何か、黒服の人たち、慌ただしくない?」
「そういえば……」

 友奈も異変に気付いたようだった。バタバタと慌ただしい足音が、隠れることもなくリゼの部屋にまで響いてきている。

「どうしたのかな? 黒服の人たちのお祭りでもあるのかな?」
「どうしてそうなるんですか」
「いや、そんな話は聞いてないけどな」

 ココア、チノ、リゼの言葉を聞き流し、可奈美は友奈と目を合わせる。
 友奈は頷いた。

「ちょっと、様子を見てこようか?」

 友奈のそんな発言に、三人の女子中学生はなお一層目を輝かせた。

「「「行きたい(です)!」」」



「怪盗?」

 そんなワードが、可奈美の耳に届いた。

「昨日盗みの予告状が来たんです」
「予告状?」

 その言葉に、友奈が首を傾げた。

「可奈美ちゃん、もしかして見滝原って、よく怪盗とか現れるの?」
「うーん、私は聞いたことないなあ」
「私もだな。そもそも、親父は今朝そんなこと言ってなかったぞ。そもそも、今朝はあまり顔合わせてくれなかったが」
「きっと心配でそれどころじゃなかったんじゃないんですかね。ほら、お嬢を危険にさらすわけにもいきませんし」
「……」

 リゼは頷いた。
 その背後で、ココアが黒服に尋ねる。

「ねえ、もしかしてその怪盗って、今見滝原で噂になってる怪盗?」
「だと思いますよ」

 黒服が答えた。

「なんでも、是非警備を固めたまえってことです。警察もあちこちで色々と動いてくれいますけどね」
「噂?」

 友奈がココアに尋ねた。

「もしかして、怪盗って噂になってるほど多いの?」
「え? 聞いたことないの?」

 ココアが目を丸くした。

「見滝原に怪盗現るって、今結構噂になってるよ?」

 ココアはにたりと口元を歪めた。

「何でも、厳重に保管された倉庫であればあるほど、狙われる可能性が高いらしいよ」
「厳重なお宝を狙うってこと?」
「うん。でも、それをどうするかはよく分からないんだって。ね、チノちゃん」
「はい。私もマヤさんとメグさんから聞きました」

 チノも同意する。

「貧乏にお金を分けるとか、豪遊するとかいろいろ言われていますね。でも、あくまで噂ですけど」
「うーん……噂か……」

 可奈美は両腕を組んだ。

「でも、困ったな……もし本当に怪盗が来るのなら、ココアたちも危ない目にあう可能性もあるし……」
「心配しないで! リゼちゃ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ