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ドリトル先生と不思議な蛸
第一幕その九

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「是非ね」
「今回も色々なところ行くんだ」
「そうするのね」
「鳥羽に行って」
「そうして」
「うん、伊勢神宮にも行きたいしね」
 そちらにもというのです。
「あちらにも」
「ああ、お伊勢さんだね」
「日本一と言われる神社だね」
「日本の皇室と物凄く縁があって」
「天照大神を祀っているんだったね」
「そうだよ、伊勢に行って双子岩やあちらの水族館も観ていきたいけれど」
 それに加えてというのです。
「あの大社にもね」
「お参りして」
「その中を巡っていく」
「そうするのね」
「そうだよ、日本の神仏に触れることもね」
 このこともというのです。
「素晴らしいことだからね」
「だからだね」
「それでだね」
「あの大社にも行って」
「学ぶのね」
「そうだよ、あらゆることを学ぶのが僕の学問だから」
 だからだというのです。
「是非ね」
「伊勢神宮もだね」
「そちらにもお参りして」
「それでだね」
「学ばせてもらうよ、しかしこれまで日本の多くの神仏に触れていたけれど」
 そうしてきてというのです。
「僕はその素晴らしさがわかってきたよ」
「八百万の神だね」
「日本はそれだけの神様がいるというね」
「こんなに多くの神様がいる国はないわね」
「しかも仏教の仏様達もいるし」
「そのどれにも触れるとね」
「素晴らしさがわかって」
 そうしてというのです。
「次第に魅せられてきているよ」
「先生はクリスチャンだけれどね」
「宗派は国教会でね」
「それでもだね」
「次第に日本の神仏に魅せられて」
「そうなってきていて」
「その力を確かに感じられてきたよ」
 動物の皆に笑顔でお話しました。
「宗教は違ってもね」
「素晴らしい」
「先生の言う通りだね」
「日本の神仏も素晴らしいよ」
「その力も」
「これは他の国の宗教もだね」
 先生は笑顔で言いました、そうして鳥羽に行く時の用意もはじめました。
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