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おっちょこちょいのかよちゃん
127 杯の所有者のクリスマス・イブ
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 りえはクリスマス・イブの日に自分に何があったのか説明を始めた。
「あの時、ウチの所に今度は赤軍も来たの」
「ええ!?」
 かよ子は驚いた。そして叫んでしまった事を恥ずかしく思って縮こまった。

 クリスマス・イブの日の東京。りえの学校は終業式だった。下校時刻となり、りえは友達のみゆきに鈴音と帰ろうとしていた所・・・。
「ん・・・!?」
 変な音が聞こえた。
「何?この音」
 りえだけではなく、鈴音とみゆきにも聞こえたらしい。
「嫌な音ね。どこから聴こえるのかしら?」
(・・・やってみるか)
 りえは気になって杯を取り出した。
「りえちゃん、何するの?」
「この音を吸収するの。それで音の精霊を出すのよ」
 りえはこの異様な音を吸収する。そして音の精霊が現れた。鳥のような精霊だった。
「我が名はハミング」
「ハミング。この変な音がどこから聴こえるか調べてくれるかしら?」
「ああ、いいともさ」
 ハミングは空を周り、偵察行為を始めた。
「それにしても、私達がこの音に反応して、他の人が全く気にしていないのがどうも変だよね・・・」
 みゆきは怪しんだ。周りの人には全くこの嫌な音がなぜ三人以外の周囲には何も反応がないのか異様だった。
「もしかして、私達にしか聴こえない音だったりして・・・」
 その時、ハミングが超速で戻って来た。
「お主達、大変だ!この音は赤軍が発している!そして奴等はすぐ近くをうろついていやがる!!」
「何ですってっ!?」
 りえは驚いた。
「それもこの音はお主ら異能の能力(ちから)を持つ奴にしか聴こえない。迂闊に近づくと終わりだぞ!」
「ええ、解ったわっ!」
 りえはできれば戦闘を避けたかった。以前、りえ達は都内でビルの爆破事件を引き起こしている東アジア反日武装戦線の人間に襲われかけた事があった。しかもその人物達は異能の能力(ちから)を発動できる機械を赤軍の人間から渡されたと聞く。自分達に接近している赤軍の人間ももしかしたら同じ機械を所持しているのかもしれない。りえは杯を、みゆきと鈴音も道具を取り出して備えた。校外に出たが、一向に攻めてくる気配がしない。勿論嫌な音も聴こえ続けている。しかし・・・。
「よう、嬢ちゃん達、知らんぷりしてその場を過ごそうと下って無駄だぜ」
 三人は正面を見た。一人の男が歩いてきている。
「誰っ!?赤軍っ?反日なんとかという組織っ?」
「ほう、もうバレバレか。日高、もういいぜ」
 三人の後ろからもう一人の男が現れた。りえ達は完全に挟み撃ちにされた。
「ああ」
「悪い事は言わない。その杯をくれたら立ち去るよ」
「嫌よっ、絶対に渡さないわっ!」
「そうは行くかな?俺の『認識術』でお前は俺に従う事になるのだ」
「させないよ!」
 みゆきが前に出る。彼
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