暁 〜小説投稿サイト〜
幻の月は空に輝く
日向の自己主張は白眼だ
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


 カンッカンッと無言のまま金槌を振るう。
 修行も大事だけど、こちらの修行も疎かには出来ないんだよね。やっぱり自分の使いやすい武器を思いのままに作れるってのはすっごくいいし。
 折角打てるスキルがあるというのに、打たないのは勿体無い。
 しかし、先日のうちは兄弟騒動は疲れたと、小刀を打ちながらも肩が下がりそうになる。あのマイペース…というより、我が道を行き過ぎる兄弟はなんだろうか。
 あの後ナルトに愚痴ったら、「ハッ」と口先で軽く失笑されたのは記憶に新しい。どうやら名門うちは一族の兄弟は知ってるらしいんだけどね。まぁ、イタチの方の天稟は有名だろうし知らない方が珍しいのかもしれない。
 

「……そういえば、中忍になったんだっけか」
 天稟って言われるのはやっぱ写輪眼と中忍に抜擢された所が大きいんだろうなぁ。それがイタチにとって良いのか悪いのか。多分このままでいくと悪い度合いの方が大きい気もするんだけど。
 まぁ、それはとりあえず置いといて……イタチが父さんに注文する武器も、前よりも実践的で個性的なものに変わってきたような気がする。
 ふむ、と金槌を置いて腕を組む。小さい頃から可愛がってもらった割りに、プレゼントを用意した事はなかった。先日はサスケとも友達になったっぽいし、イタチとの縁も深くなったような気がしないでもない。
 ここで一回今までのお礼として、プレゼントを渡すのもいいかもなぁ。そうなると何かな。何がいいかな。目の前の打ち途中のクナイを視界の隅に収めつつ、私の意識はすっかりとイタチのプレゼント一色になっていた。

 出来れば、平和的にいってほしい。そんな意味合いを込めて…。
「(って、イタチの里抜けって何時だろう)」
 何となく下準備を整えてるような雰囲気からもうじきだと思っていたけど、そういえば中忍になってから暫くは里にいたような気がする。
 二重スパイだっけかなぁ、とも思うんだけど、如何せん五年以上前の事。随分と記憶があやしげだ。
 幼い頃に何があったっけかなぁ…。他にも何かあった気がするんだよねぇ…。

《どうした?》

 タイミング良くぱさり、と銀の羽を軽やかに動かしながら、私の肩にとまるテン。
 ここに居る時は、私の邪魔をしちゃいけないっていうのと、腕を動かすからテン自身が落ち着けないって事で、少し離れた場所で寛いでる。
「ん……何か、里の人間に関わる事で、嫌な出来事があったような気がしなくもないんだけど」

《……ランが、生れ落ちた後にか?》

「そうそう。幼少期にね。この辺りがもやもや〜とするっていうか、防ぎたい事があった気がするんだよね」
 なんだろう。
 喉辺りまで出掛かってるのにそれ以上が出てこない。完全に悩みだした私の肩にとまっていたテンが、ツンツン、と私の頬を軽
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ