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オズの木挽きの馬
第十一幕その四
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「十勇士一の水泳と水の術の達人だ」
「そうですね」
「そして十勇士のリーダーもしている」
「そうですよね」
「全く、個性の強い者達ばかりだが」 
 それでもとです、海野六郎さんはさらに言いました。
「皆想いは同じだ」
「幸村さんへのですね」
「そしてよく喧嘩もするが」
「仲良くですね」
「そうしておる、そして最後は」
「筧十蔵といいます」
 穏やかで聡明そうな顔立ちで茶色の忍装束の人でした。
「私も十勇士です」
「十勇士一の術の使い手ですね」
「拙いながら妖術も使えます」
「そうでしたね」
「しかし忍の本分はあくまで忍術」
 十蔵さんは恵梨香に答えました。
「そこは弁えておりますぞ」
「そうですよね」
「殿、こちらの方々がです」
 佐助さんはご自身達の後ろにいる質素ですが清潔な着物姿の男の人と赤い着物を着た少年の人にお顔を向けて言いました。
「グリンダ殿達とです」
「オズの国の名誉市民の子達であるな」
「左様です」
「はじめまして」
 男の人はすっと前に出て名乗りました、見ればこの人と少年の人は袴を穿いています。
「真田源次郎幸村といいます」
「大助といいます」 
 少年の人も名乗りました。
「以後宜しくお願いします」
「こちらこそ、幸村さんですか」
 恵梨香はその幸村さんを見て感激しているお顔で言いました。
「まさか実際にお会い出来るなんて」
「思わなかったと言われるかな」
「とても、思っていた通りのお顔立ちですね」
「ははは、不細工ではないか」
「全く、大助さんもおられて」
「拙者のこともご存知か」 
 大助さんも言ってきました。
「それは有り難いこと」
「皆さんのことは知っています」
 恵梨香はさらに言いました。
「だって大好きですから」
「それがし達が」
「そうです、大坂の陣のことで」
「あの戦は我等は敗れたが」
「ですがそれでも実は」
「生きていてか」
「それで、ですよね」
 恵梨香は幸村さんにお話しました。
「秀頼さんでなくて」
「右大臣様であるな」
「あの方をお救いして」
「あの時は間一髪な」
「お救い出来たんですか」
「そして抜け道を使いそこから船で海に出て」
 そうしてとです、幸村さんも恵梨香にお話しました。
「何とかな」
「薩摩の方にですね」
「逃れられた」
「あの時は本当に皆駄目かと思った」
 海野六郎さんは腕を組んで言いました。
「殿が我等に最後逃げられよと言われてな」
「全くだ、殿が討ち取られてたと聞いた時は流石にそれはないと思ったが」 
 望月六郎さんも言います。
「我等が右大臣様のお傍におられてな」
「ここはもう我等の命を賭けて右大臣様をお助けしようと燃える櫓の中で意を決したその時に」
 甚八
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