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おっちょこちょいのかよちゃん
120 混乱する政府
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う小学三年生女の子が、護符は愛知県名古屋市在住・勤務の羽柴さりという女性が、杯は東京都在住の安藤りえという小学三年生の女の子が保持しております。1月20日に羽田空港にてお待ちしておりますのでその時までに回収し、お納めください。

 ・国会に憲法改正を行い、戦争放棄を撤回し、軍事政権の復活を求めてください。

 以上の条件が?み込めない場合はこちらも実力行使で道具を奪取し、我々が内閣の行政権のみならず、国会の立法権、裁判所の司法権全てを握らせて頂きます。要求に応じてくれたらクリスマス・イブの辺りから行方不明となっている静岡県に住んでいた藤木茂という小学生の男子をそちらにお返し致します。この少年は今、異世界にてお預かりしております。吉報をお待ちしております。

 日本赤軍最高幹部政治委員 重信房子

(確か静岡県に住む小学三年生の男子が行方不明という話はテレビでも見ている・・・。その異世界とやらに誘拐されているのであるならば・・・。だが、この国は戦争放棄をしている・・・。軍を持つ事など断然国会も反発するし、全国民の怒りを買うに違いない・・・)
 三木は葛藤に悩まされる。

 そして、緊急議会が始まった。国会議員がいる中で総理は発言する。
「先日、日本赤軍から年賀状なるものが届きました。要求内容としては異世界の道具である杖、護符、そして杯を日本赤軍に渡す事、そして憲法改正を行い、軍事政権を復活させる事です」
 議員は騒然とした。そして文句がとんでくる。
「冗談じゃない!この国は戦争放棄をすると決めているのだ!また戦争への道に進むなんて論外だ!」
「赤軍の要求に簡単に納得できるか!」
 三木首相は野次の中、話を続ける。
「だが、要求を呑まないと実力行使に出るとある。これは脅しではなく、本気だと私は思う!それに要求に応じれば、今行方不明になっている静岡県に住んでいる小学生男子を解放すると書いてありました」
「人質解放の為に総理は要求に容易く応じるつもりですか!?」
「そのつもりはない。だが、異世界の杖、護符、杯を持っている者に何とか協力を申し出なければならない」
「協力を申し出てどうするおつもりですか!?あの道具が異世界から貰ったという事はただの杖や護符、杯ではないはずだ!!」
 一人の議員が反抗し、他の議員も「そうだ、そうだ!!」と野次を飛ばした。
「この旨は勿論各々の所有者に伝え、情報を集めたいと考えている・・・」
「情報を集めたらどうするおつもりですか!?」
 首相は返答に困った。
「それは彼女らの意見を尊重し・・・」
 その時、部屋の扉がゴン、ゴン、とノックされた。
「だ、誰だ!?」
 一同は驚いた。男女二名が入って来た。
「議会中、邪魔をしまして申し訳ございません。その異世界の杖、護符、および杯につき
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