第九百九十六話 絶対に使われない
[8]前話 [2]次話
第九百九十六話 絶対に使われない
日本は台湾に言いました。
「豊臣秀吉さんとは当時誰も何があってもです」
「呼ばないで、ですね」
「書きませんでした」
「それは豊臣が本姓であって」
「秀吉が諱だったからです」
「だからですね」
「どの方も太閤と位で呼ぶか」
それか、というのです。
「羽柴藤吉郎さんとです」
「お呼びしていましたか」
「そうでした、信長さんは仇名で呼ばれることもありましたが」
猿とか禿げ鼠とかです。
「その様にです」
「呼ばれていたのですか」
「文章でも書きません、そして家康さんも」
「徳川家康さんではなくですね」
「家康というのは諱なので」
「となると」
ここで台湾ははっとなって言いました。
「まさかあのお寺の」
「はい、そのことですが」
日本は真剣なお顔で言いました、ある歴史のお話ですがこのことは名前から考えるとどうかというのです。
第九百九十六話 完
2021・1・21
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ