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オズの木挽きの馬
第九幕その八

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「わし等は今は戦とは無縁でな」
「修行を楽しまれて」
「遊びもな」
 こちらもというのです。
「楽しんでおるぞ」
「もう戦はしないで」
「そうじゃ、殿もな」
「修行と学問にですね」
「励まれ酒もな」
 こちらもというのです。
「楽しまれておる」
「平和になられたんですね」
「やはり泰平が一番じゃ」
 清海さんは笑ってこうも言いました。
「何といってもな」
「戦国の世よりもですね」
「その通りじゃ、だからわしも今はここでな」
「修行を楽しまれているんですね」
「瞑想もしてな」
「瞑想するんだ」
 木挽きの馬は清海さんのそのお言葉に少し驚いて言いました。
「清海さんも」
「うむ、そちらもするぞ」
「そうなんだ」
「意外か」
「清海さんって活発に見えるからね」
「実際にわしは身体を動かすのが好きだ」
「そうだよね」
 そうだと返す木挽きの馬でした。
「やっぱり」
「しかし瞑想もな」
「するんだ」
「座禅を組んでな」
「そうした修行もしているんだ」
「これがまたよい、気持ちいいぞ」
 座禅を組んでの瞑想はというのです。
「皆もここはしてみるか」
「この場でかな」
「近くに滝があってその傍の岩場でな」
 そこでというのです。
「するのじゃ、どうじゃ」
「ううん、座禅だね」
 モジャボロはそう聞いて興味深そうに言いました。
「これからだね」
「するんだね、何かね」
 弟さんも言います。
「神秘的でよさそうだね」
「そうだね」
「瞑想はいいものよ」
 グリンダはモジャボロ兄弟に微笑んでお話しました。
「だからね」
「それでなんだ」
「僕達もだね」
「しましょう、いい機会よ」
 こう二人に言ってです、グリンダは恵梨香達に言いました。
「皆で清海さんと一緒にしましょう」
「それじゃあ」
「今からですね」
「座禅を組んで」
「それで瞑想して」
「そのうえで、ですね」
「楽しみましょう」
 こう言ってでした、そのうえで。
 グリンダは木挽きの馬とガラスの猫にはこうお話しました。
「目を閉じて静かにじっとしているのよ」
「そうするのが瞑想なんだ」
「そうなのね」
「だからそれをしてね」
 それでというのです。
「楽しみましょう」
「ううん、そうしたことは」
 どうもとです、木挽きの馬はグリンダに答えました。
「僕達したことないけれど」
「普通の猫が寝てる時みたいにしたらいいのかしら」
 ガラスの猫はこう言いました。
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