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とある3年4組の卑怯者
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たわね」
「あ・・・、うん」
 笹山は笑顔を藤木に見せて教室へ戻った。しかし、藤木は彼女の後ろ姿を見て何らかの寂しさを感じた。
(確かに僕はリリィが好きだ。でも笹山さんも好きだ。リリィと再会できたのは嬉しいけれど、逆に笹山さんが僕から離れていきそうな気がする・・・)
 藤木はリリィも好きだが、笹山も好きだ。もし、リリィが花輪を好きになって笹山が勘違いしたまま今よりももっと遠い存在になってしまいそうな事が今の藤木には怖くてたまらないのだった。
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