第三章
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「嫌な思いしてきたから」
「完結させられなくて」
「中途半端は一番駄目」
まさにというのだ。
「教えられてきたしね」
「誰にですか?」
「少学五年の時の先生に」
それにというのだ。
「お母さんにもね」
「言われたんですか」
「ああ、だからね」
それでというのだ。
「あたしはね」
「未完の作品は、ですか」
「中二までのことも含めてね」
「作品を書いたら」
「もうね」
それこそというのだ。
「完結させないとね。それにね」
「それに?」
「終わらせら」
作品、それをというのだ。
「すっきりして」
「それで、ですか」
「最高の気分になれるでしょ」
「そうですね」
凛は麻美子のその言葉に頷いた。
「言われてみますとの」
「その時の感覚も最高だからよ」
「作品を書かれるなら」
「もうね」
それならというのだ。
「絶対によ」
「完結させる様にですか」
「してるんだよ」
「そうですか」
「絶対に終わらせる」
まさにというのだ。
「その考えでね」
「作品に向かって」
「書くんだよ」
「それが部長のスタイルですね」
「野望だよ」
麻美子はこうも言った。
「書くならね」
「絶対にですか」
「完結させることがね」
「部長の野望ですか」
「野心だよ、そして作品を完結させたら」
それならというのだ。
「またね」
「次の作品をね」
「書かれるんですね」
「ああ」
まさにというのだ。
「そうするんだよ」
「何時までも書かれますか」
「書くのが好きなら」
それならというのだ。
「他に理由はないだろ」
「そうですね」
凛も頷いた。
「そのことは」
「だからだよ」
「部長はこれからもですか」
「書いてね」
そしてというのだ。
「終わらせていくよ」
「そうされますか」
「小説の人気が出たいなら」
書いているそれがというのだ。
「やっぱりね」
「書かないと駄目ですよね」
「そりゃ書かないとな」
それこそというのだ。
「投稿も出来ないだろ」
「それで投稿しないと」
「読まれないですね」
「それで人気もな」
いくらそれを求めてもというのだ。
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