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MODERN WOMAN
第一章

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                MODERN WOMAN
 現代風の恋愛とか女性とか言われても正直私にはわからない、今五十代の母は家で私に笑いながら言った。
「お母さんが若い頃は新人類なんて言ったわね」
「何それ」
「だから、新しい時代の若者ってことよ」
「そんな言葉があったのね」
「そう、昔の考えに囚われない新しい時代を築いていく若者のことをそう言ったのよ」
「成程ね」
「それで西武の渡辺久信投手とか工藤公康投手がそうだったのよ」
 この人達がというのだ。
「そう言われていて人気もあったのよ」
「お二人共監督やってフロントにいてじゃない」
 今ではだ。
「そもそも私が生まれる前ね」
「あんたの時代はダルビッシュ投手にマー君ね」
「あと大谷投手ね」
 野球選手ではそうなる。
「そんな世代よ」
「サッカーだとカズさんよ」
「カズさんはまだ現役だけれど」
 私が生まれる前からそうだからとんでもない、この人についてはもう別格としか言い様がない。
「もう野球については」
「大昔ね」
「本当にね」
「それで女の子はワンレンでボディコンで」
 母は私にさらに話してきた。
「ジュリアナで踊ってアッシー君メッシー君ミツグ君がいて」
「もう魔法の言葉みたいね」
「バブルでそうした時代だったのよ」
「全然わからないわ」
「とにかくお母さんの若い頃はそうで」
 それでというのだ。
「あんたの時はまた別ね」
「今はね、まあ野球はダルビッシュさんとかマー君とか大谷投手で」
 私の好きな横浜だと筒香さんだ。
「髪型も脱色して服もボディコンはあるけれど主流じゃないし」
「ディスコで踊ることはあっても」
「ジュリアナとかじゃないし何とか君とかはね」 
 そのアッシー君なりだ、正直何の意味かわからない、それもさっぱり。
「意味わからないし」
「教えてあげるわよ、どんなのか」
「いや、いいから。とにかく今は髪の毛は脱色したりして服装はそれぞれね」
 派手だったり地味だったりだ、私は普段着はズボンが多い。動きやすいからだ。
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