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おっちょこちょいのかよちゃん
108 羽柴家の三姉妹
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 かよ子達の助けに現れたのはさりの姉のありとゆり、そしてありの夫とゆりの隣の家にす住む女子高生だった。
「ゆり姉、あり姉、光江ちゃん!」
「さり達、助けに来たわよ!」
「我も参った!」
「お、お主はアイヌの首領・シャクシャインではないか!」
 石松はシャクシャインの登場に驚いた。
「石松、知り合いなの?」
「ああ、『向こうの世』で共に戦った事がある!」
「お前、ぶっ飛ばしてやるぞ!」
 悠一が動き出す。悠一の持つテクンカネが発動した。
「そんなもんでどうやって俺達を・・・」
 岡本は嘲笑った。が、その時、ガシャという音がした。
「何!?」
 岡本は機械を取り出す。見聞の能力(ちから)、武装の能力(ちから)、そして威圧の能力(ちから)全てを使用できる機械がいつの間にか壊れていた。
「そういえば晴生が逮捕された時も・・・」
「そんな卑怯な手は私には通じないよ」
 別の男の声がした。
「あれは・・・。イマヌエルさん・・・!」
 すみ子は覚えていた。自分達組織「義元」に道具を授けた主を。イマヌエルは右手を出す。
「今、赤軍達は金縛りにした。気絶させろ!」
「はい!」
 イマヌエルの命によって三河口は岡本に威圧感を与え、濃藤が剣を振る。岡本は気絶した。奥平の方も北勢田が刃で電気ショックを与えて気絶させた。
「この、やろ・・・!!」
 奥平は気絶の際、呟いた。
「私はあまりいられない。後始末はできるか?」
「う、うん、できるよ!」
 かよ子は答えた。
「分かった。私はあまり的に姿を見せたくないのでね、では、失礼するよ」
 イマヌエルは消えた。
「よし、後は愛知県警に連絡すればいいわ。私、行ってくる」
 さりは公衆電話を探しに行った。
「ゆり、あり、よく来てくれたんね。ありがとう」
 奈美子は娘に感謝した。
「ええ、母さんや山田さん達も来てたのね」
「は、はい・・・。こんにちは」
 かよ子はゆりやありにも挨拶した。
「貴女がかよちゃんね、久しぶりね」
「さりから聞いているわ。大雨の時に杖の所有者として頑張っていたそうね。それに、母さんから文化祭での活躍も聞いているわ」
「はい、でも、まだおっちょこちょいで・・・」
「私も健ちゃんから話聞いてるわよ」
「ど、どうも・・・」
 かよ子は照れた。
「あ、そうそう、この人は私の旦那よ」
 ありは自分の夫を紹介する。
「悠一と申します。宜しく」
「久しぶりね、悠一君」
「光江ちゃん、君も異世界の道具を持っているのか?」
 三河口は光江に聞く。
「ええ、神戸の三つの神社の力が入った御守を持っとるの」
「三河口君、その子と知り合いなの?」
 奏子が質問した。
「ああ、中学生の頃、神戸のゆりちゃんの家に行った時に会った事があるよ」
「鷺
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