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麗しのヴァンパイア
第三百三話

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                第三百三話  三色団子
 茶道から和菓子のことを調べてだった、クラウンの面々は唸った。そしてその中で華奈子はこんなことを言った。
「じゃあお団子もね」
「ええ、そちらのお菓子もね」
 春奈はその華奈子に答えた。
「お抹茶ともね」
「一緒に楽しんでいたのね」
「今でもそうする人がいるわ」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「私達もお団子を食べながらね」
「お抹茶を飲んでいいのね」
「茶道の場でね」
「というか」
 ここで華奈子はこうも言った。
「別に飾ったお菓子でなくていいのね」
「茶道っていうとそんなイメージあるわね」
「形式が凄くてね」
「確かにそれはそうだけれど」
 春奈もこのことは否定しなかった。
「やっぱり茶道ってね」
「堅苦しいわね」
「礼儀作法は守るものよ、けれど苦しくない様にね」
 礼儀は守ってもというのだ。
「楽しむものでもあるから」
「どんなお菓子でもいいの」
「はっきり言うとね」
「それじゃあね」 
 華奈子は春奈の話をここまで聞いて言った。
「三色団子でもいいの」
「そうみたいよ」
「そうなのね」
「そういえば華奈子って三色団子好きよね」
 美奈子が言ってきた。
「そうよね」
「お菓子は何でも好きだけれどね」
「三色団子もよね」
「好きだからね」
 それでとだ、華奈子は美奈子にも答えた。
「だからね」
「そう言うのね」
「ええ、だったら茶道やるとしたら」
「お菓子は三色団子なの」
「それでいい?」
「春奈ちゃんもいいって言うしね」
 今回の茶道の話の中心人物の彼女がとだ、美奈子は華奈子に話した。
「それじゃあ」
「じゃあ三色団子ね」 
 その時のお菓子はとだ、華奈子は笑顔で話した。だが茶道の時のお菓子の話はこれで終わりではなかった。


第三百三話   完


                 2020・10・4
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