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夢幻水滸伝
第百八十一話 世界を脅かすものその四

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「今の僕等はな」
「やるべきことやるしかないな」
「そういうことやな」
「結局のところな」
「それが結論やね」
 綾乃も考える顔で言った。
「ほんまに」
「ああ、それで僕等はな」
「暫くは内のことでやってくしかないね」
「そや」
「ほんまにそれしかないね」
「こっちは何時でもええで」 
 難波はかき氷、苺のそれを食べながら笑って言ってきた。
「戦やったら」
「そこで挑発か」
「思う存分相手したるで」
「それで僕等を降すっていうんやな」
「そや、どないや」
「難波ちんはそう言うけどこっちも内政あるで」
 マリーナはその難波に話した。
「そやろ」
「僕もわかって言うたけどな」
「極東総督としてやな」
「そうしたわ」
「難波ちん内政は全然せんけどな」
「僕はそういうの苦手や」
 難波はマリーナに笑って述べた。
「戦だけしてたらええやろ」
「そうした考えやね」
「ずっとな」
「こいついつもこうだからな」
 幸田はその難波を見て苦い顔で言った。
「部活でも副キャプテンなんだけれどな」
「それでもやね」
「オールランダーでまさに部活のエースだってのにな」
「作戦はやね」
「全然立てないんだよ」
 そうだというのだ。
「自分はそういうのあかんって言ってな」
「そうなんやね」
「それで作戦はな」
「幸田ちんが考えてるんやね」
「ああ、キャプテンとしてな」
 そうしているというのだ。
「練習メニューとかも考えてるよ」
「こっちの世界と一緒やね」
「僕は動くだけの人間や」
 難波自身が笑って話した。
「あっちの世界では戦やってな」
「それだけやっていうんやね」
「そや、能力も軍事一辺倒やしな」
「ほんましゃあないね」
「それでこっちの世界でもや」
「作戦立てるタイプやないからか」
「幸田君にやってもらってるんよ」
 キャプテンである彼にというのだ。
「他の三年の皆にもな」
「これで勉強も出来るからな」
 考えることは苦手といってもとだ、幸田は焼きそばを食べつつそのうえで難波のこのことを指摘した。
「何か自分で動くことは得意ってことか」
「そや、それやとな」
 どうしてもとだ、難波自身話した。
「出来るんや」
「そういうことなんだな」
「それで今アフマートヴァ君に言われた通りにな」
 マリーナにというのだ。
「僕はあっちの世界でもや」
「戦だけしてるのかい」
「内政はアフマートヴァ君がおるさかいな」
「おめえさんらしいな」
「そうやな」
「ああ、本当にな」
「全く、うちも大変やで」
 そのマリーナは困った顔で言った。
「枢軸の広大な領土の内政を主に受け持ってるさかいな」
「うむ、おいも入ってな」 
 サーヘニーも言ってきた。
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