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オズの木挽きの馬
第一幕その五

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「私達もね」
「楽しみたいのね」
「折角テーマパークに来たのよ」
「そうね、それじゃあね」
「今日はたっぷり楽しみましょう」
「皆でね」
「さて、私はね」
 ガラスの猫は早速言いました。
「まずはメリーゴーランドにね」
「行くのね」
「そうしたいわ」
「じゃあ次はそこに行きましょう」
 笑顔で、です。恵梨香はガラスの猫に応えました。
「いいわね」
「わかったわ、それじゃあね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「このテーマパークは夜もやっているから」
「夜も楽しむのね」
「そうしたいわ、私は寝ることもしないしね」
 このこともあってというのです。
「もう一晩中ね」
「楽しむの」
「そうするわ、木挽きの馬と一緒にね」
 そうするというのです。
「是非ね」
「そうした時寝ないでいられることはいいことね」
「ええ、休む必要もないから」
 そうした身体だからだというのです。
「それでね」
「じっくりなのね」
「楽しむわ」
 一晩中そうしてというのです。
「一緒にね」
「そうなのね」
「あんた達はそうはしないでしょ」
「ええ、もうホテルに入って」
 そうしてというのです。
「それでね」
「休むわね」
「晩ご飯食べてお風呂に入って」
「そうしてよね」
「休むわ」
「そうね、けれど私達はね」
 寝る必要も休む必要もなくてというのです。
「そうするわね」
「一晩中遊ぶのね」
「そうするわよ」
「今から楽しみだよ」
 木挽きの馬も言ってきました。
「ガラスの猫と一緒に色々な場所を巡ることがね」
「それはいいことね、じゃあまた明日ね」
「うん、朝にね」
「合いましょう」
「それじゃあね」
 こうお話してでした。
 恵梨香達はモジャボロと一緒にホテルに入って今度はそちらを楽しみました、そうしてその次の日の朝です。
 朝ご飯を食べながら木挽きの馬のお話を聞きました、馬はガラスの猫と一緒に昨夜のことをお話しました。
 そのお話を聞いてです、恵梨香は朝食のサンドイッチを食べながら言いました。
「本当に色々なところ行ったのね」
「うん、テーマパークのね」 
 馬は恵梨香に答えました。
「そうしたよ」
「そうよね」
「もう行っていないところはないかな」
「あのテーマパークオールナイトでしょ」
 ガラスの猫はこのことを言いました。
「だから私達以外にもよ」
「遊んでいる人がいたのね」
「それも結構ね」
 そうだったというのです。
「夜の間ずっと楽しんでいたわ」
「夜のテーマパークね」
「こちらもいいものよ」
 ガラスの猫は恵梨香に笑ってお話しました。
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