暁 〜小説投稿サイト〜
イヌカレたのはホノオのネッコ
第弐話「環の気持ち」
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一切れ掠め盗った。

「あああああああッ!?なに俺のアジフライ盗んでんですか!?」
「カッチャ☆」
「カッチャ☆じゃないですよ!?」
「いやー、美味しそうだったんでつい箸が動いちまったぜ☆」
「そりゃないですよ烈火中隊長ぉ!」
「もー、しょうがないなぁ。ほら、代わりに私のあげるから」
「ニンジン、ピーマン、セロリ……ってこれ全部野菜じゃん!?さては古達ちゃん、俺に苦手な野菜全部押し付ける気だな?」
「ギクぅっ!?」
「環、好き嫌いは駄目だっていつも言ってるだろっ☆熱くなれないぜ☆」
「だってさ。ほら、自分で食べろ〜」
「ぐぬぬぬぬ……」
「からの烈火中隊長の唐揚げいただきっ!」
「うおぉぉぉぉい!?やるじゃないか狛司ぃ!」

年甲斐もなく、騒がしいやり取りを繰り広げる中隊長と二人の新人隊員。

皿のおかずを奪い合い、笑い合いながら食卓を共にする光景はまるで……。

「シオンさん、あの3人……」
「うん。多分私も同じ事思ってる」
「なんというか、まるで……」
「「「兄妹みたいだね(な)」」」

先輩二人と同僚は、その光景を微笑ましげに見守る。

これからも、こんな日が当たり前に続いていくのだと……この時、誰もが信じて疑わなかった。
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