暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのオジョ
第十二幕その九

[8]前話 [2]次話
「ちゃんとね」
「そうなんですね」
「五人全員が出てですね」
「そうしてですね」
「オズマ姫と一緒にですね」
「謎ときともの探しをするんですね」
「そうだよ、ここにいる人だとボタン君やビリーナさん、チクタクさんも出るよ」
 市長さんは皆を見て言います。
「ここにいる人達は皆ね、オジョ君もね」
「僕もですか」
「うん、出るよ」
「というかオズの国の名士で出ない人は」
「この場にいる人ではいないよ」
 そうだというのです。
「これがね」
「そうなんですか」
「それじゃあ」
 そう聞いてです、オズマはです。
 それはというお顔になってそれで言いました。
「じゃあね」
「じゃあといいますと」
「私達全員が出るなら」
 こう市長さんに言いました。
「私達がそれぞれのキャラクターになってね」
「出てくれますか」
「そうさせてもらうわ」
 こう言うのでした。
「これからね」
「それでは」
「ええ、舞台の用意ね」
「お願いします」
 こうお話してそうしてでした。
 皆でそれぞれ本人さんを演じることにしました、ですが。
 衣装を着てメイクをする時になってです、オジョはメイクをする中で言いました。
「しかしね」
「しかしっていいますと」
「いや、自分自身を演じるけれど」
 それでもとです、そのメイクを見て神宝に言います。
「何でメイクをするのかな」
「ああ、それはです」
 まさにとです、神宝はオジョに答えました。
「京劇ですから」
「だからなんだ」
「はい、メイクとです」
 京劇のそれと、というのです。
「お面はです」
「絶対なんだ」
「そうなんです」
「私もね」
 見ればビリーナもでした。
「色々ゴテゴテ付けてるわね」
「京劇だからね」
「ありのまま出ないのね」
「それじゃあ舞台映えしないからね」
「何かね」
 ビリーナは鏡に映る自分の姿を見て言いました。
「今の私孔雀みたいよ」
「僕もだよ」
 中華街に来てからは静かだったトトも言います、見ればトトも派手に飾られていて普段の倍の大きさがあります。
「この通りだよ」
「君も凄い恰好だね」
「動きにくいよ」
「まさかね」
 また言うオジョでした。
「こうした格好するなんてね」
「マンチキンの服からですね」
「うん、中国の服を着るなんてね」
「想像していませんでしたね」
「全くね」
 そうだったというのです。
「僕もね」
「ですが似合ってますよ」
「そうだったんだ」
「はい、美形の役ですし」
「いいんだね」
「そう思います」
「旗抱よりもっと凄い恰好になるなんて」
 ドロシーも言います。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ