暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのオジョ
第十一幕その九

[8]前話 [2]次話
「皆気のいい者達です」
「やんちゃって誰ですか」
「お前さんだよ」
 物凄く大きくて真っ黒のお肌の人に背が高くてすらりとした人が言います、色の黒い人は両手に斧を持っていて白い昔の中国の服ですらりとした人は昔の中国の武将の身なりです。
「それは」
「おいらですか」
「お前さんが梁山泊で一番そうだろ」
「やんちゃですかね」
「そうだよ、何も考えずに動いてな」
 そうしてというのです。
「騒動ばかり起こしただろ」
「それは外の世界でのことですよ」
「今もすぐに相撲だ水泳だって言うだろ」
「身体動かすの大好きですからね」
「それでもだよ」
 その振る舞いがというのです。
「お前さんはやんちゃなんだよ」
「こちらの色の黒い男は李鉄牛といいましてもう一人は戴宗といいます」
 理知的なお顔の人が五人にお話します。
「共に梁山泊の豪傑でして」
「先生もですね」
「はい、呉用といいます」 
 神宝ににこりと笑って答えました。
「梁山泊の学校の校長先生をしています」
「そうですね」
「以後宜しくです」
「こちらこそです、見れば皆さんおられますね」
 神宝は呉用さんとお話してから宋江さんの後ろを見て言いました、見ればそこには魯智深さんや武松さんもいます。
「梁山泊の方々が」
「あれっ、関羽さんそっくりの人がいるよ」
 ボタンは梁山泊の豪傑の中で一人そんな人を見付けました。
「何かね」
「確かにそっくりね」
 ビリーナもその人を見て言います。
「あの人は」
「そうだよね」
「まるで鏡に映したみたいよ」
「関勝といいます」
 その人も言ってきました、声もそっくりです。
「関羽殿の子孫です」
「そうだったんだ」
「はい、それで外見も声もです」
「そっくりなんだね」
「武器も同じです」
 そちらもというのです。
「青龍偃月刀です」
「本当に同じだね」
「子孫ですから、ただ強さは」
 そちらはというと。
「ご先祖様がです」
「強いんだ」
「左様です」
「他にも色々な人がいるね」
 オジョはその百八人の人を見て言いました。
「凄いね」
「ははは、百八人いるからね」
 ここで背中に九匹の龍の刺青がある若い整った顔立ちの男の人が言ってきました。下はズボンで手には棒があります。
「色々な者がいるものだよ」
「そうなんですね」
「わしにしても」
「貴方も豪傑ですね」
「史進というよ」
 オジョに自分から名乗りました。
「その名前は」
「史進さんですか」
「以後宜しくね」
「はい、こちらこそ」
「今日はこの中華街に呼ばれてです」
 宋江さんがまた言ってきました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ