暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
師匠-むさし-
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「野郎!摩訶不思議なパワー使いやがって!やっちまえ!!」

追い剥ぎのリーダーが子分達に指示し、俺の所へ2人ほどやってくる。

「大和くん!逃げて!」
「逃げない!!」

逃げたら…弱いままだ!

「死ねやァーッ!!」

鉄パイプを振りかぶり、脳天めがけ振り下ろす子分。
目が良くなったせいか遅く見える…あまりにも遅すぎる。

「でやぁッ!!」

隙だらけの腹にすれ違いざまに胴打ちをおみまいする。

「ッ!」

さらに続けてやってくるもう1人に間髪入れず斬り込む。
袈裟斬り。
持っていた金属バット諸共叩き斬り、一撃で仕留めた。

「な、なんだこいつ…ホントにさっきまでの土下座してたやつか!?」
「強いて言うのなら…違う!」

己を奮い立たせ、恐怖に打ち勝つ。
なんなら彼女に失望される方が…余程怖い!!

「おおおおおおーっ!!!!!」

踏み込み、やって来た3人目に突きをくらわせる。
モロに受けた追い剥ぎは感電したかのように全身を痙攣させ、10メートル程吹き飛んだ。

「そのタネはよくわからないけど…やるじゃない。」

ニッと笑い、自分も負けてられないと武蔵ちゃんも動き出す。
追い剥ぎ達に飛びかかり、1人、また1人と仕留めていく。

「な、なんだこいつら…!」

減っていく子分たちを見て、リーダーもついに焦りを感じ始めた。
しかし遅い。
もう逃げ場も逆転の手段もどこにもないのだから。

「これで…!!」
「おしまいッ!!」

脚に力を込めるとまた赤い稲妻が迸り、軽く走っただけでリーダーに急接近する。
武蔵ちゃんもまたリーダーに迫り、刀を振りかざした。

「くそ…ふざけんな…弱そうなやつだと思ったのに…!!」
「申し訳ないが…俺は弱いけどこれから強くなる…予定だ!!」

2つの刀が追い剥ぎのリーダーを切り裂く。
彼は叫び声を上げることも無く、また死んだことにも気づかないまま静かに絶命した。



?

それから

戦いを終え、辺りは斬殺された死体が転がっている中俺は

「お、おえぇ…っ!」

吐いていた。

「吐ききった?」
「ま、まだ出…うぅっ!」

心配そうに俺を覗き込む武蔵ちゃん。
情けない…吐いてるの見られるとかさらに情けなさ過ぎる。
戦ってる時はなんてことなかったのに、戦いを終えて改めて死体を見たら吐き気が込み上げてきたのだ。

「もう…折角カッコよかったのに…。」
「な…なんかいった…?」
「あ、ううん。なーんにも?」

武蔵ちゃんが小声で何か言ったように聞こえたけど気のせいだったみたいだ。

にしても…。

「その刀…綺麗ね。」
「…。」

刀を手に取る。
強くならなきゃ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ