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星河の覇皇
第七十六部第二章 戦闘開始その三十三

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「最初からな、そして国家もだ」
「太り過ぎずですか」
「引き締まった方がいい」
「そうした国家の方がですか」
「そう思う、統一されたサハラはだ」
 まさにこの国はというと。
「不健康に肥大化するのではなくな」
「健康的にですね」
「成長していく国にする」
「そうされるのですね」
「そう考えている、しかもガチョウや羊達ではなくな」
 先に挙げた家畜達とは違いというのだ。
「獣となるのだ」
「誇り高く生きる獣ですか」
「彼等の様な国になる」
「そうお考えですか」
「そうだ、獣達は皆誇り高い」
 狼やライオン、虎や豹といった獣達はというのだ。
「私も赤き豹だ」
「ならばですね」
「獣の様な国を目指す」
 誇りある国にしていくというのだ。
「家畜を目指すことはしない」
「家畜、飼い慣らされたですか」
「そうした国にはならないですか」
「そうだ、獣として生き強くなり栄える」
 シャイターンはまた言った。
「そうした国にしていく、サハラはな」
「では自らで立ち、ですか」
「自らで生きる国になるのですね」
「そうなる、諸君等もだ」
 シェフである彼等にも話した。
「そうした国の臣民として生きてもらうぞ」
「誇り高き国の民」
「そうなりますか」
「連合の様に豊かになるが」
 このことは目指すがというのだ。
「それでもだ」
「連合とは違い、ですね」
「誇りは忘れない」
「そうした国であるのですね」
「連合は恥は知っているがだ」
 しかしというのだ。
「誇りはない」
「それはですね」
「媚びてはいないにしても」
「誇りはないですね」
「そうした国ですね」
「どの国も合従連衡し中で対立している、連合としてのまとまりはなくだ」
 国家連合故の弱点がそこに出ているうえにというのだ。
「しかもだ」
「連合の者としての誇りはない」
「互いに争う中でそうしたものを見ていない」
「そして持ってもいない」
「そうした国々ですか」
「誇りというものを意識していないのか、プライドはあるが」
 それでもというのだ。
「誇りとなるとな」
「それはですね」
「ないのですね」
「あの国には」
「連合の中には存在していませんか」
「エウロパにはあるがな」 
 連合と対するこの国にはというのだ。
「しかしだ」
「対する連合においては」
「それが見られない」
「豊かで恥は知っていて媚びてはおらずとも」
「誇りはない」
「それだけは」
「そう思えた、倫理はあれともだ」
 人を人とするそれは存在しているというのだ、実際に連合には法律以外にもそれぞれの宗教や哲学に基づくそれもある。
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