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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第2章 異世界衝突編
第1話 ゲームチェンジャー
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みません!!!」」」


連続した乾いた発砲音と悲鳴が辺りに響いた。




軍用トラックの荷台では小笠原が女性の介抱をしていた。なぜか分からないが女性は過呼吸に陥っていた。
小笠原はどこからか袋を取り出して女性の口元に当てると優しく女の背中を撫でる。そして先程、部下達に命じた時とは打って変わって柔らかい声で語りかける。


「落ち着いて……ゆっくり息を吐くんだ。そう、そのまま…」


すると女性の呼吸は次第にさっきまでの荒れたものから落ち着いたものに変わった。


「……ありがとうございます。少し、楽になりました…」



「君は何者なんだ……覚えている限りでいいから教えてくれ」


懇願するようにそう言うと女性は少し暗い顔をした。当然だろう。記憶がないから答えようがないのだ。
マズイことを言ってしまったな…。そう思い、小笠原が反省したところに部下の1人が息咳切った様子で駆け込んできた。


「隊長!機密文書とおぼしき書類が数十枚、見つかりました!これです!」


小笠原は女性の背中を擦りながらその書類に目を通す。
予想通りの文脈に小笠原はフッと笑った。声は元の厳しいものに戻っていた。


「やはり裏にいたのは強硬派の青年将校か…。これは大きく状況が変わることになるぞ」


粛清部隊の面々は内通者がいたことを示す証拠を押収し終えるとトラックに乗り直し、最寄りの基地へと帰投した。


村には血の川が流れ、無残な死体の山が築かれていた…。

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