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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
これが私のスタートライン
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そい大変だよ』って…本当に大変だった!もう2度とあんな思いはしたくない!思い出したく無いから聞かないで…」
リュリュお姉様が口元を押さえ、顔を顰める…
何だ!?ベネット爺さんのを、くわえさせられたか!?
いや…そんな事はリュリュお姉様の親衛隊モンスターズが許さないだろう…
いったい何があったのだろう?

「でも凄いな…ルーラを憶えるなんて!さすがリュリュだね!」
お兄様がリュリュお姉様をベタ褒めする…
本当にキモいんですけど!
「でもね…お父さんやポピーちゃんの様に、大勢を移動させる事は出来ないの…効果があるのは私一人にだけなの…才能無いのかなぁ…」
「そ、そんな事無いよ!リュリュは凄いよ!才能もあるし、努力するから凄いと思うよ!以前マーリンから聞いたんだ…ルーラは本来、使用者しか移転できない魔法だって!つまり、大勢を移転させる奴の方が異常なんだよ!リュリュは正常なんだよ!だから凄いんだよ!」
お兄様は必死にリュリュを慰める。
もう見てて哀れに思えてくる…
リュリュお姉様も、勿体ぶった態度してないで『キモい』って一言言ってやれば良いのに。

「ちょっと!その異常な奴って、アンタの父と双子の妹なんだけど!」
「ほら、異常だ!」
怒るポピーお姉様を無視して、リュリュお姉様だけを見つめ続けるお兄様…
お前こそ異常だろうが!
「あ、ありがとう…ティミー君…」
リュリュお姉様ですら引き気味じゃん。
「それでね、マーサお祖母様!実はもう一つ古代の魔法を教わって来たの…上手くすれば、その魔法が今回の事件で役に立つかも!」
「本当ですかリュリュ!?そ、それは何という魔法ですか!?」

「はい。その魔法は『パ・ル・プ・ン・テ』と言います!魔法を教えてくれたベネットさんが言うには、『何が起こるか分からない魔法』と言ってました…そして『太古の文献には、異世界から恐ろしい物を呼び寄せる事もあったらしい』とも言ってました!これって上手くすれば、お父さんを呼び戻せるかもしれないですよね!?」
何と!?こんな所でパルプンテ!?
「それは本当ですか!?では早速試してみましょう!仮にあの子を呼び戻せなくても、異世界への干渉を起こす事が出来るのなら、今後魔法を改造する事で、状況を打破できるかもしれません!」
チャンス到来か!?
別世界へのゲートが開いた時の為、ついうっかり吸い込まれる準備をせねば!


お祖母様は執務机に例の本を開いて置き準備を整える。
周囲には皆が事の次第を見つめている。
私はお兄様の隣でチャンスを伺っている…
皆が緊張した面持ちで見つめる中、リュリュお姉様が魔法を唱えた!
「パルプンテ」
………………………………………

「…何も…起きませんね?」
不発か!?そう思った次の瞬間!
例の本の上に黒
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