暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第七十六部第二章 戦闘開始その二十一

[8]前話 [2]次話
「全面で正面からぶつかり合う」
「互角の戦力で」
「全ての戦力が互角の状況で、ですね」
「ぶつかり合う」
「そうした戦いになりますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「力尽きるまで戦うか相手に隙が出来れば攻める」
「あの兵器を使い」
「そうしてですね」
「勝負を決しますね」
「その時は」
「そうする」
 まさにと言うのだった。
「そしてそのうえでだ」
「勝ちますね」
「相手に隙が出来れば」
「その時は」
「今はそれを待っていますし」
「まさに」
「切り札はここぞという時に使うものだ」
 滅多なものでは使わない、例えば今の様な状況でもというのだ。
「普段は使えずともだ」
「時が来れば」
「その時はですね」
「一気に攻める」
「そして勝つものですね」
「その時を待つことだ、もっとも私に隙が出来ればだ」
 アッディーンがシャイターンから狙っているそれを逆に自分がというのだ。
「その時はだ」
「まさにですね」
「我々が敗れる時ですね」
「特にシャイターン主席に隙があれば」
「その時はですね」
「こちらが敗れる」
 オムダーマンの方がというのだ。
「そうなる、そして私もそれまでということだ」
「隙を見せれば」
「その様な事態になれば」
「その時はですか」
「器ではなかったということだ」
 そうなるというのだ。
「アッラーが選ばれている者ではなかったのだ」
「サハラの皇帝に」
「それにですね」
「違ったというのですね」
「そうだ」
 まさにその時はというのだ。
「それだけだったのだ、隙は見せないつもりだが」
「しかしですね」
「ご自身が気付かれないうちに出てしまえば」
「もうそれでというのですか」
「器ではないと言われますか」
「そうだ、器でないならば隙を見せてしまう」
 例え見せまいとしてもだ。
「そしてその隙はだ」
「シャイターン主席にですね」
「必ず見られる」
「そしてそこを攻められる」
「間違いなくですね」
「私もそうするしな、そして若しだ」
 こうも言ったアッディーンだった。
「シャイターン主席も切り札があれば」
「こちらの様にですね」
「その時はですね」
「我々はそれで敗れる」
「そうなってしまいますか」
「若しかすればだ」
 確証はない、だが自分が用意しているのなら相手もと考えそのうえで今こうしたことを言うのだった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ