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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十一話 転校生と新たな家族
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 そりゃそうだ。
 間違ってもミッドとか、時の庭園とか言えるはずもない。
 そういうわけで

「俺と同じイギリスだよ」

 ここは俺がフォローしておく。
 俺の言葉に一瞬目を丸くするフェイトだが

「え? うん。そうイギリスから」

 頷いて見せると俺の意図を理解して話をあわせる。

「じゃあ、衛宮君とはイギリスにいるときから知り合い」
「う、うん。色々お世話になったというか」

 フェイト、お世話ってなんだ?
 確かにマンションにいる時にちょくちょく夕飯を作りにいったりはしていたが

「また衛宮か」
「忌々しい」
「留学生にも既に手を出しているなんて」
「なんて手が早い」

 そんな事よりこちらを睨むのはやめてくれ男子諸君。

 俺としても久々の学校だ。
 平穏に過ごしたいのだが。

 そして俺が男子諸君に睨まれている横で

「ねえ、なのはちゃん。
 フェイトちゃんってイタリア人じゃ?」
「え!? そ、それは……」
「生まれはイタリアだから間違ってはないよ。
 俺と会った時もイギリスに引っ越してきた時だから」
「う、うん。そうそう」

 すずかの質問にフェイト以上にあたふたしているなのは。

 なのはは俺やフェイトがいない間にアリサやすずか達に一体に何を話したんだか。
 そもそもフェイトがイタリア人ってなんでさ。

 今日中、遅くても数日中にフェイトの故郷の話とか適当にでっちあげれるように話し合っておこう。
 そうしないと話に矛盾がでるな。
 それとなのはがフェイトの事をどう話しているのかも

 
 そんなこんなで、いささか騒がしかったが無事に今日も学校が終わり

「じゃあね」
「また明日」
「うん。また明日」
「またね」
「ああ、またな」

 アリサとすずかと別れ、俺となのは、フェイトはそのまま俺の家についてくる。

 ちなみにすずかの家にバイトを再開するのは今週末から。
 忍さん達への挨拶も昨日、済ませている。

「ただいま。そしていらっしゃい」
「「お邪魔します」」
「リビングでくつろいでいてくれ」
「あ、士郎。お願いがあるんだけど」
「ん? どうした?」
「お花もなにも用意してないけど、アリシアのお墓にお参りしたいんだけど」
「ああ、そうだな」

 フェイトとなのはと共にアリシアの墓の前で手を合わせる。

「士郎、ありがとう。
 アリシアのお墓きれいにしてくれて」
「お礼なんていいさ」
「それでも言いたかったから」
「そうか」

 アリシアの墓の前を後にして、フェイトとなのははリビングに、俺は一旦部屋に戻り、私服に着替える。

 ここら辺はやはり肉体が子供になり、精神が肉体に引き摺られるといっ
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