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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
閉会〜金帰火来には遠すぎる〜
帝冠の共和国〜アルレスハイム王冠共和国にて〜(上)
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しているのだ!
新しい省人設備の投資と技術指導員の確保をせんと値段競争においつけんわ!」
「文化財の保護に使うべきだ。同盟政府は我々の父祖が持ちだした由緒ある文化財に保護を出す事を嫌がるでなぁ」
「減税して役人を減らして市場原理に任せるべきだろう」
「は?農民票議員を分派して連帯社会にうつられたいか貴様ァ!」

 ガヤガヤと賑やかな交渉が始まる。
 ‥‥‥本当に多様なのだ。

「話にならん!!リッツの与太話に貴様らまでのるか!」
 ハイデプラントが一喝し、控室の議員達が静まり返る。
「我々はどこにいる?【交戦地域】であるぞ!あの忌々しいイゼルローン要塞がなくならぬ限り我らはリッツの阿呆の妄言を夢見ながら同盟政府の無能共に頭を下げ、それでもミュッケンベルガーに追い回されかねんことを忘れるな!アスターテの醜態でトリューニヒトがとんでもないアホウな上にシトレもロボスが元帥の器でないことがわかったのだ!
連帯共の口車に乗るよりもいざという時の危機管理の為の予算編成を急ぐことだ!」

 あぁ、まぁなどともごもごとする議員達に鼻を鳴らし、やれやれ、と肩をすくめるバークとシュトレーゼマンをジロリ、と睨みつける。

「手厳しい事で」
「ですがまぁオーディンの【陛下】の年齢を見れば機会はそう遠くないかもしれませんよ」

「どうだかな‥‥‥イゼルローン要塞、イゼルローン要塞。あの拠点がある限りは我々は喉元に刃を突き付けられるも同然よ。オーディンのバカ騒ぎとておおいかくすだろうさ!あの要塞が陥落でもせぬ限りは」
 
 はるか遠く、ハイネセンポリスで一人の若い少将がくしゃみをしたかどうかは定かではない。

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