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新オズのオジョ
第一幕その五

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「楽しんでいてね」
「彼がいる間だけでも」
「そうしてね」
「そうさせてもらいます」
「それとね」
「それと?」
「ビリーナとの旅も久し振りでしょ」
 このこともです、ドロシーは神宝に言いました。
「そうでしょ」
「はい、彼女ともですね」
「そうでしょ、だから今回はね」
「久し振りの顔触れで、ですね」
「楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「都に行けばね」
 ドロシーは微笑んで言いました。
「その時からね」
「冒険のはじまりですね」
「そうなるわ、今回も楽しんできてね」
「そうさせてもらいます」
 神宝も他の四人もドロシーの言葉に笑顔で頷きました、そしてです。
 皆この日はおじさんとおばさんのお家で楽しく過ごして次の日はです。
 五人で宮殿に行こうとしたらでした、そこで。
 ふとです、皆の前にビリーナがいました。それで五人に行ってきました。
「今から宮殿まで一緒に行ってあげるわね」
「あれっ、宮殿にいたんじゃ」
「迎えに来たのよ、ドラゴンに乗ってね」
 見れば後ろにそのドラゴンがいます。
「昨日オズマがお話を聞いた瞬間にね」
「その時になんだ」
「オズマが誰かを迎えに行かすってことになって」
「君に決まったんだ」
「ええ、それでね」
 そのうえでというのです。
「あたしが来たのよ」
「そうだったんだ」
「そう、それでね」
「今来たんだ」
「朝早く起きて」
 そしてというのです。
「郵便局の人が使ってるドラゴンに乗ってね」
「ここまで来たんだね」
「一瞬だったわよ」
 宮殿からおじさんとおばさんのお家までというのです。
「本当にね」
「ドラゴンが飛ぶ速さは凄いからだね」
「ええ、まさにね」
 それこそというのです。
「すぐにね」
「ここまで来られたんだ」
「そう、じゃああんた達もね」
「ドラゴンに乗ってだね」
「宮殿に行きましょう」
「それじゃあね」
「それとね」
 ビリーナは神宝そして他の四人にさらに言いました。
「あんた達朝ご飯食べたかしら」
「うん、食べたよ」
 実際にとです、神宝はビリーナに答えました。
「オートミールと林檎をね」
「そう、食べたのね」
「うん、ビリーナもよね」
「バターコーン美味しかったわよ」
 ビリーナの好物の一つです、ビリーナは他には麦やお豆、そしてお米の粒が好きでそうしたものをいつも食べています。
「じゃあお互いちゃんと食べたし」
「それならだね」
「宮殿に行って」
 そしてというのです。
「オズマと一緒にね」
「冒険の開始だね」
「そうしましょう」
「うん、じゃあね」
「五人共ドラゴンの背中に乗りなさい」
 ドラゴンを見て言います。
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