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星河の覇皇
第七十五部第五章 宣戦布告その三十八

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「それではです」
「とてもですね」
「どちらが勝つとは言えないですね」
「とても」
「そうですね」
「そうです、ですから我々はです」
 連合にいる自分達、それも政治や軍事を考える者達はというのだ。八条の言葉はあくまで冷静であった。
「このままです」
「落ち着いてですね」
「戦局を見て」
「事前に受け入れ準備を整え」
「敗れた方をですね」
「我々に亡命を申し出て来たなら」
 その時はというのだ。
「受け入れます」
「そうしてですね」
「役立ってもらう」
「そうなってもらいますね」
「是非、しかし思うことは」 
 それはというと。
「サハラが統一してからは」
「それからどうなるか」
「サハラがですね」
「それも気になりますか」
「あの国のことが」
「平和になり繁栄すれば」
 そうすればというのだ。
「あの国は非常に豊かになります」
「これまで戦乱の中で正常な発展が妨げられてきましたが」
「それがですね」
「変わっていく」
「そうなっていくのですね」
「経済発展を遂げていくのですね」
「正常な、そしてです」
 さらに話す八条だった。
「そのサハラがどうなるかを見たいです」
「我々の敵になるかも知れませんが」
 バールはあえて八条にこのことを話した。
「彼等が敵視して」
「我々がどう思おうともですね」
「連合はエウロパを敵としていますが基本は無関心です」
 他国にはというのだ、やはり連合は彼等だけで完結している世界であり他の国々には関心が薄いのだ。これも連合という国の姿なのだ。
「ですから我々がサハラを敵視することは考えられませんが」
「それでもですね」
「若しもです」
「彼等が我々を何らかの理由で敵視して」
「敵対関係になってもですね」
「見たいと思っています」
 その統一されたサハラをというのだ。
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