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夢幻水滸伝
第百五十三話 勝っていく者達その二
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「こっちの軍師さんはそういうこと考えるの得意だからね」
「一騎打ちの相性をか」
「相手の強さや特性を調べて」 
 そうしてというのだ。
「組み合わせを考えることがね、他に戦術もね」
「そっちもやな」
「得意でね」
「四智星の中でもやな」
「そっちで才能を発揮するんだよ」
「それで星のモンは一騎打ちに持ち込んでか」
「足止めしてね」
 そのうえでというのだ。
「勝つんだよ」
「そういうことやな」
「そうさ、じゃあ戦の後でね」
「ああ、飲もうな」
 元春は微笑んで応えた、そう話して別れてだった。
 元春は後方にそして玲子は戦場に向かった、玲子は今度は朱槍を戦場で振るい敵兵達を薙ぎ倒していった。
 それは他の一騎打ちに勝った兵達もだった、最初に一騎打ちに勝利して戦場に来ていた雪路はこう言った。
「やっぱりこの世界の戦は私達が必要なのね」
「戦場に星の人がいるならですにゃ」
 弥生がその雪路に応える。
「相手に出来るのは星の人ですにゃ」
「そうよね」
「物騒な言葉になりますが」
 矢用はこう前置きして話した。
「核兵器には核兵器ですにゃ」
「それでなのね」
「星の人が戦場にいるなら」
「星の人がいないと」
「駄目ですにゃ、そして私達は今は星の人がいない戦場にいますにゃ」
「つまり対抗出来る相手がいない」
「だからかなり有利に戦えますにゃ」 
 そうなっているというのだ。
「有り難いことに」
「そういうことね」
「そうした戦に持っていくのも作戦ですにゃが」
「軍師さんはそこを考えているんだね」
「そうですにゃ、日本軍は常に兵の数が少ない」 
 一連の覇権を賭けた戦においてとだ、弥生は雪路に常に自分達が念頭に置いているこのことについても話に出した。
「それでどう勝つか」
「星の人は多いから」
「その長所をどう活かすかですにゃ」
「そういうことでよね」
「はい、軍師さんは考えられて」
「策として出しているわね」
「そうですにゃ、もう地の方と人の人の星の人達は勝っていて」
 雪路がそうである様にというのだ。
「戦場に来ていますにゃ」
「後は天の星の人達ね」
「あの方々が一騎打ちに勝たれて戦場に来られれば」
「攻勢をさらに強められるわ」
「特にですにゃ」
「神星の人達、棟梁さんと中里さん、芥川さんが戦場に来られたら」
「もう確実にですにゃ」
 それこそというのだ。
「勝てますにゃ」
「それだけの力ね」
「そうですにゃ、そしてあの方々は」
 綾乃と中里、芥川の三人はというのだ。
「間違いなくですにゃ」
「戻って来られるわね」
「そうですにゃ」
 このことは疑い様のない余地だというのだ。
「だからですにゃ」
「そろそろ勝機が見えてくるわね」
「その証
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