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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第九幕その一
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               第九幕  河童に出会って
 先生は皆と一緒に琵琶湖で鯰を探し続けています、その中で。
 ふとです、先生は一緒に船に乗っている田中さんに尋ねました。
「あの、河童ですが」
「日本の妖怪のですね」
「はい、河童は琵琶湖にもいるでしょうか」
「河童は日本の何処にでもいますからね」 
 田中さんは先生にこう答えました。
「北海道にも近いのがいますね」
「ミンツチカムイでしたね」
「そうです、そうした妖怪というか精霊みたいなのがいますし」
「沖縄にもでしたね」
 先生はこちらの地域のことは自分から言いました。
「強いて言うならキジムナーが近いですね」
「八条学園にもいるといいますね」
「はい、ガジュマルの木に住んでいるので」
 そのキジムナーはというのです。
「学園にガジュマルの木がありますから」
「他ならぬその木が」
「ですから」
 それでというのです。
「学園にもいると言われていて」
「見た人も多いですね」
「私もあの学園の出身ですが」
 田中さんは先生に笑ってお話しました。
「何しろ幽霊や妖怪のお話が多くて」
「世界屈指の心霊及び妖怪スポットでしたね」
「在学中ずっとそうしたお話を聞いていまして」
「キジムナーのこともですね」
「そうでした」
「そういえばあの学園にも河童のお話がありますね」
 先生はここで思い出しました。
「あちらにもいますか」
「本当に日本中にいますからね」
 河童はというのです。
「ですから」
「琵琶湖にもですね」
「いてもです」
 それでもというのです。
「不思議ではありません」
「そうなのですね」
「ですから」
 田中さんは先生にさらにお話します。
「若しかしたらですが」
「出会えるかも知れないですね」
「ここは人魚のお話もありますし」
「淡水人魚ですね」
「そうなんです、人魚が出たというお話もあるんです」
 琵琶湖にはというのです。
「海だけでなく」
「日本では琵琶湖にも出ますね」
「僕は海から淀川を上って琵琶湖に来たのかと思ってますが」
「人魚のお話があるのは事実ですね」
「そうなんです」
「日本の人魚といいますと」
 先生は穏やかなお顔でお話しました。
「お顔が」
「欧州の人魚とは違いますからね、日本の人魚は」
「猿に似ていますね」
「そうです、欧州の人魚は美女ですが」
 それがというのです。
「日本の人魚はそうなっています」
「左様ですね」
「そしてその肉を食べますと」
「八百歳まで生きられますね」
「そう言われています、非常に美味しくて」
「そうですね、ですが八百歳も生きますと」
 どうかとです、先生は遠い目になって言いました。
「別れも多いですね」
「八百比丘
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