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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第八幕その七

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 それで動物の皆は中を巡っていて言うのでした。
「何かこうして歩き回っているとね」
「神聖な気持ちになるよね」
「お寺に神社にだから」
「神仏と共にいる」
「そう思えるね」
「僕もだよ。キリスト教徒でも」
 宗教は違っていてもというのです。
「そう思えてくるね」
「そうだよね」
「宗教の垣根を越えてね」
「そう思えてくるよね」
「本当に」
「全くだよ、日本に来て何度も思ってきたけれど」
 それでもというのです。
「何度もね」
「そうなんだね」
「それじゃあだね」
「この日吉神社も巡って」
「もっと神聖な気持ちになるんだね」
「そうなろうね、それと」
 先生はさらに言いました。
「山頂にもね」
「あっ、ロープウェイがあるから」
「それに乗ってだね」
「あそこまで行くんだね」
「そうもしようね」
 皆にこうも言うのでした。
「折角の機会だから」
「そうだね」
「じゃあそうしよう」
「日吉大社の次はね」
 皆も頷いてでした、そうして。
 皆は日吉大社の後はロープウェイに乗って比叡山の山頂に入りました、そこから見る景色は絶品のもので。
 それで、です。皆はここでまた言うのでした。
「奇麗だね」
「壮観だよ」
「来て本当によかった」
「そう思えるね」
「僕もそう思うよ」
 先生は皆ににこりとして答えました。
「山頂にも来てよかったよ」
「そうだよね」
「延暦寺にも日吉大社にも入ってね」
「山頂にも上って」
「満喫した気分だよ」
「コンプリートっていうかね」
「そう、巡りたいところを全部巡ると」
 先生は皆ににこにことしてお話しました。
「最高の達成感が得られるね」
「先生はその達成感も好きだよね」
「やり遂げたって思えて」
「論文を書き終えた時もそう思うんだよね」
「それで今もだよね」
「そうだよ、それで今その達成感を味わっていて」
 それでというのです。
「最高の気持ちだよ」
「それはよかったね」
「じゃあ後はだね」
「山を下りて」
「それでだね」
「ホテルに戻ろうね」
 そうしようというのです。
「それでいいね」
「うん、じゃあね」
「色々巡ったし」
「満足したし」
「ホテルに戻りましょう」
 皆で頷いてでした、そのうえで。
 皆は実際に皆と一緒にホテルまで戻ることにしました、それでホテルで晩ご飯を食べるのですがこの日の晩ご飯は鯉のお刺身にたにしを煮たものに滋賀県のお野菜にです。
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