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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第四幕その六

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「実はね」
「先生がいつも言っている通りにね」
「そうだね」
「第六天魔王とか言ってたけれど」
「その実は」
「魔王でもなかったよ」
 そうした人でもなかったというのです。
「というか実際にそう自称していたかもね」
「わからないの」
「本当に織田信長さんがそう自称していたのか」
「そのことは」
「そうなんだ、とはいってもね」
 このことはというのです。
「定着はしているね」
「そうだよね」
「織田信長さんっていうとね」
「尾張のうつけとも言われてるけれど」
「第六天魔王とも呼ばれてるね」
「完全に定着しているね」
「史実とイメージは違うけれど」
 それでもというのです。
「織田信長さんのイメージは強烈にね」
「残ってるね」
「本当に」
「どうにもね」
「けれど実際の織田信長さんは決して残酷でも苛烈でもない」
 決してというのです。
「そのことは覚えておかないとね」
「そうだね」
「そのことは覚えておいて」
「織田信長さんのことを考えていこう」
「実際のあの人はどうだったかとね」
「そうしていこうね、じゃあね」
 ここまでお話してでした、先生は皆にこう言いました。
「ここから下りてね」
「お昼だね」
「お昼は焼き肉だったね」
「近江牛のね」
「それを食べるんだね」
「そうしようね」 
 笑顔でこう言ってでした、先生は皆に城跡から出るつまり山から下りることをお話してでした。お昼にです。
 焼き肉を食べてまた琵琶湖の水質調査や生物採集に励んででした、それで言うのでした。
「漁獲量が減っていることはね」
「琵琶湖の?」
「そうなっているんだ」
「そういえばこの湖広いしね」
「お魚も獲れるわね」
「そう、だからここでは漁業も盛んだけれど」 
 それでもというのです。
「それがね」
「減っているんだ」
「そうなのね」
「残念なことに」
「そう成っていることの大きな原因はね」
 それは何かといいますと。
「外来種なんだよね」
「午前中にお話してくれた」
「それのせいなんだ」
「だからなのね」
「湖のお魚が減っているのね」
「そうなんだ、外来種が在来種を食べて在来種の数が減って」
 そしてというのです。
「外来種が増えていっているんだ」
「タニシとかだね」
「それでブルーギルやブラックバスもだね」
「増えていっていて」
「琵琶湖の漁獲量が減っているのね」
「そうなんだ、実際生物の調査をしたら」
 採集も兼ねてです。
「ブラックバスやブルーギルが多かったね」
「そうだね」
「実際にね」
「鯉とか鮒は少なくて」
「そうしたお魚が多かったね」
「このブラックバスやブルーギルが多いことが」
 どうしてもというのです。
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