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レーヴァティン
第百七十話 甲斐攻めその六

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「それはええことぜよ」
「逆に言えばそうだな」
「そうぜよ」
「そして巨人共も出るが」
 それでもとだ、英雄は当季に話した。
「いかしだ」
「魔物や獣は狂暴なもんは少ないぜよ」
「そうだな」
「日本の魔物ばかりじゃからのう」
「日本の妖怪だな」
「わし等の世界ではのう」
 起きた世界ではというのだ。
「そうなっているぜよ」
「そうだな、日本の妖怪はな」
「愛嬌のあるもんが多くて」
「怖いものは少ない」
「そうなんですよね、これが」
 謙二も言ってきた。
「日本の妖怪はです」
「怖いというかな」
「面白いものが多いです」
「愛嬌があってな」
「確かに怖い妖怪もいますが」
「そうだな」
「鬼も、ですが鬼も」
 日本の妖怪の代表の一つである、日本人の出す言葉にもしきりに出る程知られている存在であることは今も同じだ。
「あれで、です」
「愛嬌があるな」
「河童も」
 この妖怪もというのだ。
「尻子玉を抜きますが」
「それでもな」
「この世界では鬼も河童もいませんが」
「妖怪としてはな」
「どうも人の種族でいる様です」
「そうだな」
「河童も亀人として」
 この種族の中にいるというのだ。
「いる様ですし」
「そうだな」
「今この世界にある二つの浮島では人間しかいませんが」
「人はな」
「しかし今石に変えられ海に沈んでいる世界では」
 そこではというのだ。
「どうやらです」
「多くの人がいるな」
「数多くの種族の」
「そしてその中にな」
「鬼や河童がいて」
 さらにとだ、謙二は話した。
「そしてです」
「天狗もいるそうだな」
「どうやら」
「その天狗もな」
「愛嬌がありますね」
「童話等を読むとな」
「この浮島の日本の妖怪達も」
 その彼等もというのだ。
「愛嬌があり」
「狂暴なものは少ない」
「そこがです」
 実にというのだ。
「いいかと」
「山が多くてもな」
「はい」
 まさにというのだ。
「そこは」
「そうだな、だがな」
「退治はですね」
「していく」
「民を安らかにする為に」
「是非な、そしてだ」
 そのうえで、というのだ。
「甲斐の治水もな」
「行いますね」
「魔物や獣を倒してな」
 そうしてというのだ。
「進めていく」
「それがいいたい」
 香織も頷いて答える。
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