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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第三幕その八
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「悪い人だよね」
「沢山の人を殺した」
「法律も無理矢理に捻じ曲げてまでそうした」
「当時から嫌われていたんだよね」
「今もで」
「最初は違ったんだ、世に出ることはないからそうしたものに励んで」
 そうしてというのです。
「努力する人だったんだ」
「何かイメージと違うよ」
「もう酒池肉林でやりたい放題と思っていたから」
「そうした暴君だってね」
「それかヒトラーかスターリンみたいな独裁者か」
「そんな人だったと思っていたら」
「確かに独裁者だったけれど」 
 それでもというのです。
「酒池肉林でもヒトラーやスターリンとも違ったよ」
「そこまでじゃなかったんだ」
「もう悪の限りを尽くしたってイメージがあったけれど」
「そうじゃなかったんだね」
「うん、道を間違えたのかもね」
 ここでお庭に出ました、緑と青の奇麗なお庭です。そこに入ってそうしてそこでさらにお話をするのでした。
「あの人は」
「それでああなったんだ」
「最初は学問や芸術に励んでいたけれど」
「殿様になって」
「それで大老にもなって」
「何しろ世に出ないって思っていたら」
 そこでというのです。
「跡継ぎになって藩主になってだよ」
「大老までになった」
「物凄い栄転だね」
「思わぬ展開だね」
「その中で幕府の為に働こうって決心して」
 そしてというのです。
「幕府を守ろうとするあまりね」
「ああなったんだ」
「独裁者になって」
「それで沢山の人も殺したんだ」
「そうなんだ、元々は学者で芸術家だったんだ」 
 そうした人だったというのです。
「けれど道を間違えてしまったんだよ」
「成程ね」
「それでああなったなんてね」
「そう考えると可哀想な人かも知れないわね」
「悪い人でも」
「そうかも知れないね」
 先生はお庭を見回しながら遠い目になりました、その先生にオシツオサレツがこんなことを言いました。
「若し殿様にならなかったらね」
「かえって幸せだったかも知れないね」 
 二つの頭でこう言うのでした。
「悪名高くならずに済んで」
「ずっと嫌われずに済んで」
「やったこと見れば極悪人だからね」
 ガブガブもこう言います。
「吉田松陰さんとか橋本左内さんを殺した」
「しかも無理に死刑にしたんだから最悪よ」 
 ダブダブの口調はぴしゃりとしたものでした。
「確か幕府って決めた刑罰より軽くするかそのままだったのよね」
「それを井伊直弼さんだけが重くしてどんどん死刑にしたんだからね」
 ホワイティも声も糾弾するものになっています。
「悪いことをしたよ」
「他にも物凄く居丈高ですぐに怒って処罰ばかりして」
 ポリネシアの口調もよくないものです。
「今じゃブラック企業のパワハラ上司ね」
「そ
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