暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第七十五部第四章 慧眼その三十八

[8]前話 [2]次話
「どうするか、戦場で勝つしかないだろう」
「戦場ですか」
「そこで、ですか」
「勝つしかない」
「そうだというのですね」
「そうなる、戦場で敵の戦力を倒すしかない」
 優勢な相手のそれをというのだ。
「どうしてもな」
「オムダーマンをですか」
「アッディ―ン大統領が率いる」
「あの国を」
「それは難しいだろう、私は政治家として見ている」
 軍人ではなかった、ジャバルは実際に生粋の政治家でありそれでその見解から今も見て言っているのだ。
「戦術のことは知らないがだ」
「戦術面で挽回する」
「国力が劣っていてですね」
「戦略的にも互角ならば」
「こちらの要素に訴えるしかないですね」
「そうだろう、だが歴史を読むとだ」
 そうすると、というと。
「戦術で国力の劣勢を覆すことはだ」
「難しい」
「そうだというのですね」
「戦術での勝利から国力の優劣を跳ね返すことは」
「容易ではないですか」
「戦略面でも互角ならだ」
 シャイターンもアッディーンも戦略も秀でていてそちらが互角だというのだ。
「それならだ」
「後は戦術となりますが」
「シャイターン主席が戦術で勝てるか」
「それはですね」
「非常に難しいですね」
「そうだろう、そして戦術で敗れれば」
 戦場でというのだ。
「シャイターン主席に明日はない」
「敗れる」
「そうなるというのですね」
「シャイターン主席、つまりティムールが」
「そうなりますね」
「そうなる、どちらにしてもティムールが勝つには」
 その為にはというと。
「相当なものが必要だ」
「そしてそれがあれば」
「その時はですね」
「ティムールは勝つ」
「そうなりますか」
「必ずな、では見ていこう」
 サハラの戦い、それをというのだ。
「我々もな。横目でもな」
「あくまで主眼はマウリア国内とですね」
「連合ですね」
「そしてエウロパですね」
「マウリアの政敵達をどうにかしてだ」
 そしてというのだ。
「私は国家主席になってからだ」
「次第にですね」
「マウリアをよくしていく」
「この国をさらに発展させていく」
「そうされますね」
「そうだ」
 その通りだというのだ。
「私はその為に政治家になったのだからな」
「我々の社会進出も含めてですね」
「アウトカースト層のそれも」
「さらに進めていきますね」
「これからは」
「そうしていいく、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「我々が大手を振って歩けしかもだ」
「マウリアはよりよくなっている」
「豊かになっていますね」
「閣下の政策により」
「そうなっていきますね」
「今のマウリアはまだ不十分だ」
 ジャバルの目から見ればだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ