暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第二幕その九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「少なくとも学問的には問題ありません」
「学問的にはですか」
「中にはそれでも納得せずにです」
「行動に移す人もいますね」
「最近動物保護団体やヴィーガンの人達でも目立ちますね」
 先生は田中さんに曇ったお顔でさらにお話しました。
「発言だけでなく行動も極端なものになる人が」
「テロさえ行いますね」
「そうした人もいて」
 それでというのです。
「気をつけないといけないです」
「こうした人達にはですか」
「もう法律そして警察の問題です」
「学問ではなく」
「はい、世の中話し合いが通じない人もです」
 とても無念そうにです、先生は言いました。
「いるので」
「今お話している様に」
「そうした人達にはです」
「法律や警察ですね」
「幾ら正しいと自分が思っていても」
 そうであってもというのです。
「それが正しいとは限らず暴走すれば」
「それで、ですか」
「もう正しくないのですから」
 暴走した時点でというのです。
「ですから」
「暴走し行動に出る人にはですね」
「残念ですが学問での話し合いではなく」
「法律や警察ですね」
「そうしたもので対処するしかないです」
「そうですか」
「僕は暴力は否定しています」
 それは断じてです。
「ですから暴力に訴える人もです」
「否定していて」
「その暴力も振るわせない様にして若し振るえば」
 その時はというのです。
「暴力で対するのではなくです」
「法律ですか」
「そして警察で対処すべきと考えています」
「そういうことですね」
「若し暴走しても正しいことをしている人がいるとすれば」
 今度はです、先生は悲しいお顔になって言いました。
「もうその人は正しくなく」
「間違っていますか」
「そうです、邪悪になっているかも知れません」
 正しいどころかというのです。
「そこに品性がなく自分と意見が違う相手を全否定するなら」
「もう、ですね」
「邪悪な何かになっている可能性がより高いです」
「そしてその何かがですか」
「極端な行動に出ることもです」
「有り得ますか」
「はい」 
 実際にというのです。
「僕はそうした人達にならない様に心掛けているつもりです」
「否定されていますね」
「そうです、ですから動物園や水族館についても」
「あっていいとですね」
「考えています、否定している人達はおおむねです」
「先生が今言われたことがわかっていない」
「そうした人達で容易に極論に向かい」
 そしてというのです。
「声高に主張しますが」
「論理的、学問的に反論をし」
「それでも無理な時や法律や警察です」
「そうしたもので対処すればいいですね」
「警察は法律でコントロールされていますね」
「日本では特に」
「だ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ