暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
12
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
無考』が解除された証だ。
するとスノーはため息を一つつき。

「うーん…『無考』状態でも一撃必殺は無理か…!」
「はあ…はあ…ユキ?もう終わり?」
「うん。無考は長時間出来ないんだよ…。このまま無考続けても体力切れで負けるだろうし…。
…まあ、ここからはチート無しの真剣勝負という事で!」

するとスノーは大鎌を握り直し、後ろに距離を取る。

「星はハルカカナタ♪」

すると空中から様々な種類の黒い音符がスノーの真上に出現し、その音符自体がユウキに向かい降り注ぐ。

「…ユキももう打つ手なしかな!」

ユウキはその黒い音符を切り落としながら僕の方へと突っ込む。しかしスノーは舞うような動きで歌い続ける。

「…シロイオモイいつまでも忘れないで♪」
「??」

するとスノーの放っていた黒い音符が弾け、激しい光が一斉に放たれる。ユウキの視界が最後に捉えたのは得意そうに微笑むスノー。

「しまった??目くらまし??」

ユウキはいきなりのフラッシュで目を塞ぐ。
そうして音もなくスノーはユウキの後ろに回り込む。

「あっはははは!もらった!
去りゆく君。サクラヨゾラ♪」

勝った!
僕は心の中で勝利を確信する。そして、大鎌でユウキの首を落とそうとする。




















































「…後ろにいるよね。ユキ。その歌の返しとして…。
残念、無念、また今度と答えておくよ。」
「な…んで。」

しかしユウキは目を瞑ったままスノーが大鎌で落とす瞬間。まるでスノーがいるのがわかっていたかのようにくるっとターンすると片手剣でスノーの胸を刺していた。

そんなバカな…。完璧なタイミングだったのに…。

そうしてさらに深く刺すと、ユウキはニヤッとする。

「ユキは昔から卑怯だからね。目くらましをしたら絶対後ろから狙うって考えていたよ。」
「…そんな。」

そうしてユウキはそのままスノーに。

「終わりだよ…!
…やあ!」

ユウキの必殺技の11連撃のソードスキルがスノーに当たり…。スノーがポリゴンスノーに変わったところで。
大会の1位が決まった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ユキは相変わらず卑怯だね。」

大会の仕様システムで僕は復活すると頭をポリポリとかくと。ムスーとして反論する。

「失礼な!戦略だよ!」
「スノー…。」

するといつの間にかに客席から降りていたシノンが僕の所に来る。

「あ…。ごめん。シノン。勝てなかったよ…。」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ