暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
裸エプロン談義
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「なぁ、裸エプロンってどう思う?」

昼時、アイオニアンの食堂で、紅介が誰にともなく呟いた。

「ぶふうっ!? げほっ、げほっ……昼時に何話してんだよ!?」
「紅介……いきなりどうしたんだ?」

翔は呆れ、純は苦笑いを浮かべる。

「な、何を言ってるんだ!?紅介!」
「食事時になんて話を……万死に値するぞ!」
「兄さん、声大きい……。それと大袈裟」

恭一郎は動揺し、大野兄弟は何時ものやり取りを繰り広げる。

「ああ、悪ぃ。でもよぉ、一回くらい考えた事無いのかよ?」
「ない」

他の5人を代表して、翔がはっきりと否定した。

「考えてみろよ、恋人がエプロン1枚で恥じらう姿をよぉ!」

『ジロジロ見ないでくれよ……。こっ、こう見ても恥ずかしいんだよ……バカ!キレイだって言うなぁ……』

「これだよ!わかるか!」
「だから何なんだ……」
「奏さんのそういう姿を想像したら……なぁ?」
「いや、そう言う事じゃないから。食堂で騒がないで」

興奮する紅介に呆れる飛鳥。紅介は同意を求めるが、流星に一蹴されてしまう。

「とにかくよォ、そういう妄想は男なら誰だってするモンなんだよ」
「いや、答えになってないぞ!」
「そんで、新婚さんによくあるアレを言ってくれたりしてさぁ……」

飛鳥がツッコミを入れるも、当の紅介は聞く耳持たずで、更なる妄想に耽っていた。

(紅介のヤツめ……。俺はそんな事、絶対に考えないからな……)

ff

「翔くん?どうしたの?」

自宅のソファーに腰掛け、昼間の会話を思い出していると、響が問い掛ける。

「ん?いや、なんでもないよ」
「そっか……。それより、どうかな?このエプロン」
「エプロン?」
「うんっ!未来と一緒に選んだんだ〜。似合うかな?」

響は買ったばかりの、ライトオレンジのエプロンを身に付け、一回転して翔に見せる。

「あぁ、すごく響に似合って──」

その時──

『そっ、そんなにお尻ばっかり見ないでよぉ……。うぅ、恥ずかしい……。翔くんのエッチ……』

そんな妄想が、翔の脳裏を過った。

「うわぁぁ!!」
「うわっ!!」
「ごめん響、ちょっと頭冷やして来る!」

不意に浮かんだ破廉恥な妄想に、翔は慌ててソファーから立ち上がると、頭を冷やすために外へ出た。

「ん〜?翔くん、どうしたんだろ……?顔が真っ赤だったように見えたけど……」

ff

翔が慌ててる一方、恭一郎は未来と二人で帰路に着いていた。

「──それでね、響と一緒に選んだんだ」
「何をだい?」
「新しいエプロン。 響ね、翔くんの為に美味しい料理作るって張り切っちゃって」
「そうなんだ」

楽しげに話す未来の姿を見て、
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