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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第一幕その四
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「だからだよ」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「今回も宜しくね」
「一緒に行こうね」
「是非共ね、色々な生きもの達を見て調べて」
 そしてというのです。
「水族館に送って、そして」
「そして?」
「そしてっていうと」
「うん、滋賀県の歴史を学んで文化もね」 
 こちらもというのです。
「学んでいこうね」
「それじゃあね」
「あちらの美味しいものも食べて」
「そうしていこうね」
「うん、それじゃあね」 
 先生はさらにお話します。
「近江牛もね」
「あっ、それがあったね」
「滋賀県も牛肉有名だったんだ」
「僕達が今いる兵庫県もそうだけれど」
「神戸牛だね」
「前に大和牛を食べたけれど」
「そう、滋賀県の牛も有名なんだ」 
 近江牛もというのです。
「だから機会があればね」
「それじゃあだね」
「そちらも食べるのね」
「滋賀県に行ったら」
「その時は」
「あちらでね、あちらでは昔から牛肉を食べていたんだ」
 先生はこうもお話しました。
「滋賀県ではね」
「昔からだったんだ」
「そうだったの」
「日本で牛肉は明治の頃から食べる様になったけれど」
「その時からなんだ」
「いや、実は江戸時代からなんだ」
 その時からだというのです。
「あちらでは牛肉を食べていたんだ」
「あれっ、そうだったんだ」
「その頃から牛肉食べていたんだ」
「江戸時代から」
「そう、勿論ステーキやすき焼きじゃなくてね」 
 そうしたお料理でなくというのです。
「味噌漬けにしたものを網焼きにして食べていたんだ」
「ああ、牛肉の味噌漬けね」
「あれも美味しいよね」
「牛肉にお味噌の味が滲み込んでいて」
「物凄く美味しいね」
「それを網焼きにしてね」
 そうしてというのです。
「食べていたんだ、幕末の大老井伊直弼さんも食べていたよ」
「あっ、あの物凄く嫌われてる」
「生きていた頃から嫌われていて」
「それで暗殺されたら皆から喜ばれていたっていう」
「あの人ね」
「そう、あの人は滋賀県の人だね」 
 その井伊直弼さんはというのです。
「その頃は近江と呼ばれていた」
「彦根藩だったね」
「あの藩の殿様だったね」
「そうだったね」
「それで近江牛も食べていたんだ」
 そうだったというのです。
「江戸、今の東京にいた時に彦根の方に食べたいから送ってくれって手紙を送ってるし」
「そうだったんだ」
「あっちじゃ昔から食べていたんだ」
「江戸時代の頃から」
「そうだよ、何かそうしたお話をすると僕も食べたくなったよ」 
 先生は笑顔でこうも言いました。
「どうもね」
「牛肉の網焼きだね」
「それをだね」
「食べたくなったんだね」
「先生も」
「うん、ステーキもす
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