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仮想空間の歌う少年
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るようだからね。迎えにいこう?」
「了解。」

そう言ってささっと僕達は準備をして。上野駅へと向かい始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

僕達は上野駅に着き、改札を出るとすぐに明日奈を確認することができた。
僕達は明日奈に近づき。

「こんばんは。明日奈。」
「シノのん…。佳君…。」

明日奈はもう泣きそうになって僕達を見ていた。
僕はいつもの笑顔で明日奈の肩に手をポンと置いて。

「とりあえず僕達のアパートに行こう?ちょうど詩乃がチンジャオロース作り過ぎて…。」
「佳でしょ。作り過ぎたの。」
「う…ごめんなさい…。
とりあえず行こう?」
「うん…。」

帰り道。明日奈は口を余り開く事は無かった。当然と言えば当然なんだろうけど。
そうして僕達は詩乃の部屋に着く。

「お邪魔します…。」
「入って入って♪少し物が散乱してるけど。」
「佳がいろいろこっちにもってくるからでしょ!」

詩乃がそう言って怒るが僕は無視し、とりあえずリビングの床に座らせる。

「えっと…。」
「ぐすっ…。」
「??」

見ると明日奈が泣いていた。僕は慌てて詩乃を呼ぶ。その時にはもう明日奈は泣き崩れそうになっていた。

「詩乃!ちょっと来て??大至急!」
「何よ…。って
…佳。何、明日奈を泣かせてるのよ。」

明日奈が泣いているのを見てジト目で見てくる詩乃。僕は慌てて手を大げさに振って否定する。

「違うよ!誤解だよ!oh!NO!NO!最悪の事態だ♪」
「…とりあえず話してみて明日奈。佳はほっといて。」
「酷い。」
「口チャック。」
「はい。」

そう詩乃が冷たい声で言って。僕が黙ると明日奈は泣きながらもゆっくり喋ってくれた。
…どうやら明日奈のお母さんと今の学校の事についてケンカした、明日奈的には今の学校にいたいみたいなんだけど明日奈のお母さん自体は環境が良くないとかどうのこうので転校させたい。こんな感じかな。まとめると。

「なるほどね。」
「でもこんな弱気なところ…キリト君に見せられないから…。」

そうやって明日奈は泣き止みながらも目を伏せていると詩乃が明日奈の肩をポンポンと叩き。

「大丈夫よ。私達は明日奈に救われたんだから、何時でも頼っていいからね。」
「う…。2人共…。」

そうするとまた明日奈は泣き出したので僕達は苦笑しつつも泣き止むまでそばに居続けた。
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