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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
伴装者ヒロピン&ナンパネタ
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・ヒーローはやってくる、愛する人のために(翔ひび)

「……」
「フフフ……」

パヴァリア光明結社を離反したはぐれ錬金術師を、翔と共に追っていた響。

逃亡する首謀者、カセマ・ドグを追っていた響は翔の静止を無視し、カセマを倉庫まで追い詰める。

しかし、仕掛けられていた催涙ガスを浴びてしまった響は囚われ、X字型の磔台に拘束されてしまったのだ。

眠り続ける響を見て、カセマは下衆な笑みを浮かべた。

「どうせなら、あの青髪の伴装者も洗脳し、S.O.N.G.の連中を同士討ちさせてやりたい所だったが……まあいい。シンフォギア装者が手に入った以上、伴装者などオマケのようなものだからなッ!」

舌舐めずりをしながら響に近付くカセマ。
そこでようやく、響は目を覚ました。

「うぅ……ッ!?」

自分の置かれた状況に気付いた響は、目の前のカセマを見て驚く。

「予定より早いお目覚めだな」
「わたしをどうするつもり!?」
「立花響。これからお前を洗脳し、私の手足となってもらう。だが折角だ、より洗脳の影響を強めるには心を折り砕くのが効果的。お前に初めての体験をさせてやろう……。その身も心も、私の女になってもらおうか」

そう言ってカセマは、その両手をいやらしく動かしながら迫る。その目的は明白だ。

(やだ……やだ……ッ!わたしの初めては翔くんにって決めてるのに……こんな所で……)

動かない身体。迫る魔の手。涙を堪えて震える響に、絶望の足音が迫る。

「ふへへへへ、まずはそのたわわに実った胸から……」

ドッガァァァァァン!!

背後から響く爆発音。噴煙の中から現れたのは、気高き灰色のギアを纏った一人の少年……風鳴翔。

彼の登場にカセマの顔は絶望で染まり、逆に響の顔には希望が充ちた。

「おいオッサン……力ずくで愛を奪おうなんざ、モテない男のする事だぜ?」
「翔くんッ!」
「馬鹿な!?あれだけのアルカノイズをばら蒔いたのだぞ!?この短時間で到着する筈が……」
「仲間達が駆け付けてくれた。ただそれだけだ!……響に手を出したんだ、覚悟は出来てるんだろうな?」
「黙れッ!私の哲学兵装、『服従の魔眼』は貴様の目を見るだけで……グェッ!?」
「手前の不細工な面なんざ、わざわざ見る理由はねぇよ……外道がッ!」

姿勢を低くして懐に飛び込み、鳩尾に渾身の右フック。そしてカセマの顔に思いっきり力を込めて裏拳をお見舞する翔。

潰れたカエルのような声を上げ、カセマの意識は夢の中へと沈む。
下世話なシナリオを浮かべていたのだろうが、それはOTOKOの鉄拳により打ち砕かれたのであった。

「変な事されてないよな?」
「うん……。来てくれるって、信じてた」

響の拘束を解除した翔は、彼女
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