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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
戦車道を選べだぁ?寝言言ってんじゃねぇよ!
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<龍Side>
場所は茨城県 大洗市の学校である”大洗学園”の学園艦の一角にある学生寮の一室……。

ピッ!ピピピピッ!!

と、およそ6割の人は聞きたくないであろう無機質な電子音が鳴り響き、部屋の主を容赦なく心地良い夢から覚醒させていく。
「……んだよ、もう朝か?」
そうして起こされた主……もとい、この作品の”主人公”である俺……喜多川龍(きたがわりゅう)は、なかなかエンジンの掛からない頭を無理やりフル回転させつつ、ベッドから起き上がる。

あー……くそが……。
それ並みに寝たはずなのに、未だに疲れが取れてねぇ……なんか派手に疲れる様なことしたか、俺?

重い頭と体を無理やり動かそうする間にも、容赦なくなり続ける目覚まし時計の無機質な電子音。
普段なら、何な大した事のない電子音だが、今の俺には少なからず癪に障る音声だ。
「分かってますよ……、おきますよ……」
電子音を立てる目覚まし時計に対し、帰ってくるはずもない返事をしつつ、ベッドから起き上がるが、この間にも目覚まし時計は容赦なく電子音を上げ、俺に起床し、次の行動に出る様に告げる。
そんな目覚まし時計を止めるべく、俺はベッドのすぐ傍にある棚の上に手を伸ばすが、よっぽど目覚まし時計は鳴っていたいのか、俺の手が届くよりも先に床に落ち、ガチャン!と言う音と共に転がっていく。
んでもって、目覚まし時計は、こんな結構なダメージを受けつつも、相変わらず深いな電子音を立て続ける。
「チッ!」
少なからずカチン!と来た俺は枕元に置いてあった”シグP220……もとい、9ミリ拳銃(※エアガン)”を手に取るなり、スライドを引き、目覚まし時計に銃口を向けるなり、1発ズガン!と撃ち込んでやる。
この一撃が効いた……基、ぶっ壊れたのか、目覚まし時計は一気に静かになる。
「メカのくせして、人間舐めた事すんじゃねよ!コノヤロー!!」
ようやく静かになった目覚まし時計に対して、大物お笑い芸人が主演・監督を務めたレイジなヤクザ映画の登場人物の様にキレつつ、ようやく回り始めた頭と体を動かして、朝の身支度を整える。
んでもって、日本中の学生が毎朝やっている様に歯を磨き、寝癖を直し、寝巻からハンガーにかけた制服に着替えた後、スマホやら、財布やらを教科書やノート等が入ってるカバンに突っ込み、登校の準備を終える。
終えるや否や朝食にしようかと思い、冷蔵庫の中を開けるが……よりによって、こんな時に何もないのだ。
「あー、クソが……」
昨日の内に冷蔵庫の中身を確認しておくべきだったな……。
そんな後悔の念が湧いてくるが、こればかりは仕方ないので、素直に諦める事にした。
ま……不幸中の幸いと言うべきか、この寮の近所には評判の良いパン屋がある。
そこでパンでも買って食べつつ、登校するか……。あそこの
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