暁 〜小説投稿サイト〜
銃弾の幻想歌
女性が怖いことを思い出しました。
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莉理亜は左手にサブマシンガン、右手に薬品入れを持って、ドルチェン・キョベルク?とかいう奴に突進していった。
「おい。ミア、莉理亜は大丈夫なのか?」
俺がミアにそう問う。
「大丈夫さ。ボクのりりあんはあんなのには負けないから。それに、薬も使えば身の安全は絶対と言っていいほど保証される」
すると自信満々にミアは言う。
「は?」
と俺が言っても何も不思議が無いくらいに。

莉理亜は、右手の薬品入れの蓋を取り、地面に投げつけた。
すると、薬品を投げつけた所からもくもくと砂ぼこりの様な煙幕が出て来た。
「グワッ……ガァァ!」
煙幕からは、度々銃声とドルチェン・キョベルクの声が聞こえた。
およそ五分待ったら、煙幕の中から頬と服に少し血が付いた莉理亜が現れた。

「りりあん、どうだったかい?素材の回収と証明部位は」
「はい。大丈夫でした」
莉理亜に声を掛けたのはミアだった。
二人のやり取りを聞くと、俺はスライムもどきの証明部位を拾って無かったことに気づく。
慌てて周りを見渡すがもう、無い。
またやらなきゃいけないのかよ
とか思っているとキリナがトントンと俺の肩をたたいた。
「ミコト、お前が証明部位を回収し忘れていると思ってわらわが先に取っておいたぞ」
Oh,my Angel……!
……心からそう叫びたくなった。
でも、叫ぶとミアから毒を貰うし、冷ややかな目で見られること間違いなしだからなぁ……
あぁ、女性って怖い怖い。

俺がそんな風に思考を現実逃避させていると
キリナは何か考え込む感じになった。
「どうかしたのか?キリナ」
俺がそう問うとさっきまで腕組みして顔がうつむいていたキリナは、腕はそのままで顔だけ上げて言った。
「………おかしいんだ」
「は?」
やっぱり聞き返してしまう。
「……ミア、リリア。おかしくないか?」
「はふぇ?」
「何が……ですか?」
やっぱり二人も聞き返す。てか、お前らここの世界の住民なのにわかんないのかよっ!
まぁ、俺も分かんないんだけど(笑)

「何故、D.Kがここにいる?」
「あっ!」
「い、言われてみればそう……ですね…」
「は、はい?」
ここに、会話についていけていない者が約一名いまーす。
そう!俺でーす!
こんなに自信満々に言うことじゃないんだけどね。………しかも心の中で。

「さて。そこで一人放心状態のミコトに分かるように解説しよう」
あ、気づかれていました。
まぁ、分かるよね。普通は。
「D.Kは、本当は谷らへんにいるんだ」
「つまり、生息地ってことか?でも、それなら一体くらいここに迷い込んでも別に不自然じゃないんじゃない?」
俺は聞く。だって、ヤモリだかイモリだか知らんが(たしかヤモリ)家の窓に張り付いていたくらいだ。

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