第六百五十八話 圧倒的だった
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第六百五十八話 圧倒的だった
スペインはトルコと戦っていた時のことを思い出してロマーノに言いました、正直浮かないお顔になっています。
「もうめっちゃ強くてな」
「死闘続きだったんだな」
「ああ、オーストリアと一緒やったけどな」
これは上司の人の関係です。
「それでもな」
「新大陸から得たのをかなり使ってだな」
「かなりの力使ってたわ」
そうだったというのです。
「海でもな」
「それでも何とかしてただろ」
「一応な」
何とかでも凌いでいたというのです。
「はっきり言ってフランスよりずっと強かったで」
「お前あいつにはあんまり負けてねえな」
「あいつ調子に乗ったらめっちゃ勝率落ちるし」
フランスの特徴の一つです。
「国力が違ったさかい」
「それでトルコは、だったんだな」
「ああ、あの時一番の強敵やった」
まさにというのです、スペインは最盛期のトルコと戦って本当に死ぬ様な目に遭っていたのです。オーストリアさんと一緒でも。
第六百五十八話 完
2020・8・5
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