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ドリトル先生の野球
第五幕その二

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「キャッチャーだとね」
「そうはいかないですね」
「自分のピッチャー、相手のバッターのことを調べて」
「覚えて把握して」
「リードも考えて相手のランナーもわかって」
 そうしてというのです。
「盗塁も防いでね」
「そうしたこともしないといけないですね」
「肩も必要で」
 それにというのです。
「自分のピッチャーにクイックもしてもらう」
「ピッチングのフォークを素早くさせて」
「そしてキャッチャー、自分が盗塁を防ぐ送球に移るまでの間隔を短くして」
「送球で刺すんですね」
「そうすることも必要だし」 
 盗塁の方もというのです。
「やることが多いんだ、しかもね」
「バッティングもですね」
「正直守備の比重が多くてそっちにかなりの力を注ぐけれど」 
 そうしなければいけないけれど、というのです。
「それでもね」
「バッティングもですね」
「それが理想だからね」
「そっちもしないといけなくて」
 リードに盗塁対策にです。
「だから本当にね」
「野球漬けですね」
「そうなるポジションがね」 
 まさにというのです。
「キャッチャーなんだ」
「大変ですね」
「本当にね」
「そうした野球ですね」
「そうだよ、では今からね」
「その人をですね」
「観に行こうね」 
 こう言ってでした、そのうえで。
 皆でその人のところに行きました、見ればその人は背は一八二センチ程で均整の取れた体格をしていて。 
 引き締まった顔立ちをしていて髪の毛はスポーツ刈りにしています、今はベンチでプロテクターを付けたまま人とお話をしています。
 その人を見てです、先生は言いました。
「あの人がね」
「その名キャッチャーですね」
「そうだよ、噂のね」
 こうトミーにお話します。
「その人だよ」
「何ていうかね」
「スポーツ選手としては普通の人?」
「体格は」
「凄く引き締まってるけれど」
「背も普通位ね」
 スポーツ選手としてというのです、動物の皆もこうお話します。
「大体」
「そうだよね」
「野球選手らしい体格だね」
「言うならホークスの城島さん?」
「あの人みたいね」
「どうもね」
「そうだね、あの人はね」
 まさにというのです。
「体格は城島選手かな」
「そうだよね」
「こうして見たら」
「本当にね」
「そんな人だね」
「昔のキャッチャーの人はね」 
 こうもお話した先生でした。
「所謂あんこ型の体格の人が多かったんだ」
「太ってる人ね」
「要するに」
「そうだったんだ」
「野村さんや森さんはそっちだったんだ」
 そのあんこ型だったというのです。
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